2014/05/30

ちょっと言える










気持ちの良い午後。
知らぬ間に日焼けしていた僕のうなじ。
その赤くなっている日焼けたうなじにTシャツがすれて、
ちょっと痛かったり、
くすぐったかったり。
でも夜になると気温は下がり、
夜風がうなじを撫でると、
ひんやりしてとても気持ちが良い。


夕方の6時になっても外は明るく、
7時前くらいに赤くなり出す夕陽の中、
クラブ活動を終えた高校生が僕の家の前を通ってゆく。
ちょうど家の前に出ていた僕と目が合うと、
高校生が「今晩は」と声をかけてくれた。
もちろん僕も「今晩は」と返す。
何気ないやり取りだけど、
何となく「ありがとう」と、言いたくなった。
高校生はもう夕闇にまみれ、
見えなくなってしまったけど。









































車を走らせていた時、
幼稚園の送迎バスが走っていました。
車体にはアンパンマンの絵が大きく描いてある。
園児を送り終えたのか子供の乗っていないそのバス、
隣の車線から車線変更しようとした車に速度を落して譲る事をせず、
隣の車の車線は減少して車は停止。
バスは知らん振り。
なんか、嫌でした。
アンパンマンが張り付いているのに、
ちっとも優しくない。
アンパンマンが微笑んでいたって、
行動が不快なら、
微笑むアンパンマンも不快に見えるもんです。
アンパンマンは悪くないんですけど。


車を走らせていた時、
交差点で僕が右に曲がろうとすると、
何故か対向車が交差点の真ん中で斜めに止まっている。
あれ?何しているんだろうか?
と、その車の運転席を見てみると、
対向車の運転手は携帯電話を必死に見ている。
停止線も守らず止まっているもんだから、
僕は右に曲がる事が出来ない。
数秒して、
運転手は携帯電話を見ながら左に曲がって行きました。
メチャクチャです。
僕は車の窓を開けて怒鳴って・・・
やりたかったけど、
出来なかった。
クラクションすら鳴らせなかった。
便利なはずの携帯電話だけど、
あれではちっとも便利なものだと思えない。
携帯電話は悪くないんだけど。






































大きい声で言いたい事は多々あるけど、
言うと後悔する事も多々ある。
今までに、
言わなきゃ良かった事はいっぱいあったけど、
でも本当は、
言ってみるまでは分からない事ばかり。
言わなくて後悔するか、
言って後悔するか。
どの道後悔するなら、
思うがままで言えばいい。







































「ありがとう」ならすぐ言える。
でも、
「ばかやろう」はすぐ言えない。

「今晩は」ならすぐ言える。
でも、
「こんちくしょう」はすぐ言えない。

こっそり誰もいない車の中でなら、
ちょっと言える。
「ばかやろう!」と。

それで済んでいるんだからそれで良いんだろう。


互いが気分の良くなる言葉ならなら、
どんな場所でもであったとしても
思ったままをすぐに言える。
そう、
きっと言える。












今日も最後までお付き合いくださってありがとうございました。






こちらでイラストを描いております。
良ければチラッと見てやって下さい。