2015/01/08

雪の降る年は













新しい年になった。
年明けは奈良でも結構な雪が降っていたけど、
昼過ぎには殆ど解けてしまった。
雪が降ると、
積もった雪が音を吸収する為かとても静かになる。
ただでさえ静かな僕の住む町は、
より一層静か。
子供の頃は、
もっと降れ!もっと積もれ!と思っていたけど、
今は雪が沢山積もった時の苦労が良く分かるから、
すぐ解けてしまうくらいがちょうど良い。
でも、
何も苦労が無いのなら、
もっと降れ!もっと積もれ!だろう。
どっさり積もった雪で大きな雪だるまを作りたい。
手が霜焼けになるくらい大きな雪の鎌倉を作ってみたい。
子供の頃に大好きだった真っ黒な僕の犬と真っ白な中で遊びたい。

新しい年を迎えたけど、
僕には相変わらず古い記憶が積もっている。


























































古い記憶を積載している為か、
ついつい足は馴染みの場所に向いてしまう。
馴染みの道、
馴染みの店、
馴染みの風景。
あるべきものがそこにある安堵感。
馴染みの味、
馴染みの匂い、
馴染みの感触。
足げに通ってしまうのは、
古い雪を時間に溶かされたくないからなんだろう。













































勝手に区切った新しい年が過ぎてゆく。
解けたた昨日が僕に積もる。
積もり積もって、
僕もいつか解けて流れる。


















今日も最後までお付き合い下さってありがとうございます。




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