2014/10/24

曇り空、ひとりで








窓を開けるとツンと寒さが鼻に刺さるうす曇りの朝。
何処かで籾殻を焼く香ばしい香りが漂ってきた。
秋の深まりに嗅覚を撫でられ、
くしゃみ一つ。

































刈り取られて色を失った田んぼが、
草生したあぜ道で緑色に縁取られている中に、
落穂を求めて来た三羽のカラスが黒々と、
秋の風景の絵になっている。
























物悲しく鳴くカラスの声が陰鬱な曇り空に映えて、
秋は僕の心に沁みてくる。