2014/07/10

風でひとりに 










激しい雨や風が町や山を通過して行く。
無数にある木の葉が舞い上がり、
どこか知らない所へ運ばれて行く。
大きな木が倒れたら、
それなりに気にしてもらえるけど、
小さな木の葉は誰も気にしない。
5メートル先に飛ばされようが、
10キロ先に飛ばされようが、
誰も気にしない。
足元に落ちている木の葉は、
遠路はるばる隣の町から飛んで来たものかもしれないけど、
僕は当たり前のように踏んづけている。
何処かの家の庭で植えられて、
大切の育てられていたかもしれない植え木の葉っぱかもしれないけど、
べっとりと僕の靴の裏に張り付いている。
木の葉に想いなんか乗らない。
気にしなければただのゴミだ。
手を振るように風に揺れたって、
飛ばされてしまえば、
あったことすら忘れられる。
枝にくっ付いて、
揺れてるうちが葉なのか。






   














































丸い葉、
長い葉、
細い葉。


緑色の葉、
赤い葉、
黄色い葉。


若い葉、
硬い葉、
破れた葉。



















































最後は飛ばされ忘れ去られる。
最後は腐って朽ち果てる。
何処かの、
何時かの葉と重なって、
枯れて腐って、
土になる。

次の誰かの糧になるとか、
クソくらえだ。












今日も最後まで見てくれて、
どうもありがとう。