2013/08/23

賭けめぐる収集




こんにちは。
毎日が夏のピークな今日この頃。
いい加減、

暑い!
って言葉は言い飽きました。
夏がこれだけ暑いと、

冬はめちゃくちゃ寒くなるんじゃないか?
と、いらぬ想像をしてしまいます。
まぁ、

下手な考え休むに似たりで、
今年の夏がこんな夏になるなんて誰も想像できなかったように、
今年の冬がどうなるかなんて誰も知らない。
吉と出るか凶と出るか、

振ってみなけりゃ分からない。
良い目が出たって、

それが本当に良い目なのかは最後まで分かんないものです。
生きてる全てが博打なら、

楽しみながら振らないと、どんな目が出ても外れになってしまう。
出た目に意味があるんじゃなくて、

賭けることに意味が付いてくるんじゃないでしょうか。
ギャンブルが嫌いで、

パチンコもしないし、カードゲームも大嫌い。
映画のスティングも観るのが嫌な僕のブログにようこそ。
ギャンブル嫌いのわりには、
運任せな人生を送る僕ですが、
今日も少しお付き合い下さいませ~




































生前、
僕の父は骨董品を収集するのが趣味でした。
掛け軸や皿、壺や茶道具等々。
素人収集家にありがちな何でもかんでも収集する感じ。
骨董品屋で店主とああでもないこうでもないと、

話しながら品定めするのが楽しかったようです。
そんな素人収集家、

騙される事もしばしば。
まぁ、

骨董品なんて値段があって無いようなもの。
骨董品に興味が無い者からすれば、
骨董品屋で買い物している時点で既に騙されてるんですけどね。
まぁ、

いかに買い手を満足させるかが店の腕なんでしょうね。
ある日、

満足して買ってきた物を僕に自慢する父。
この絵は小磯良平が練習で描いた絵なんやで!
と、得意顔の父。

小磯良平と言えばかなり有名な日本の洋画家。
練習で描いた絵であってもかなりの額になるはず。
父はその絵をいくらで買ったかは教えてくれませんでしたが、
そこそこは出していたはず。
その小磯亮平の練習画、

素人の僕が見てもひどいものでした。
僕も小さい頃から絵を描くのが好きでしたから、

絵の事は少し位は分かります。
その小磯亮平の練習画は、

明らかに絵が上手くない人が、
見本の絵を見ながら自信の無い筆はこびで描いたものでした。
父はずぶの素人が描いた落書きに、

何万円かのお金を払ったようです。
僕は我慢できず
父に、
これは騙されてるよ!
と、告げましたが、
父は聞き入れてはくれませんでした。
まぁ、本人が満足してればそれでいいんですけどね。
しかし、

父の骨董品の収集は何年も続き、
父が死んだ後の今でもかなりの量の骨董品が所狭しと並んでいます。
これらの殆どは騙されて買っていたんでしょうが、

父の人生がもっとも生き生きしていた頃でもありました。
賭けてる頃が一番楽しいんですよね。







































そんな父がまたある時変な物を買って来ました。
それは大きな木の彫刻で、

人の背丈ほどの一枚の木に虎が彫り込んであるものでした。
その彫刻、

正面から見ると虎の彫刻なんですが、
側面から見るとシルエットが男性が座っているように見える。
夜に不意にその彫刻の横を通った時、
人の気配がしてドキッ!
なんて事がしばしばありまして、
なんとなく気味が悪いな~と言うことになり、
家の隅に追いやられていました。
そんなある夜。
僕が夜遅くまで遊んでいて、

家に帰って来たのが夜中の2時頃。
家の者は皆寝ています。
僕はお風呂に入って寝ようと思い、

ぬるい残り湯に浸かっていた時の事。
ふと誰かが廊下を歩く気配がする。
誰かがトイレに起きてきたのかと思っていると、
部屋の照明のスイッチを入れる音が、
パチン!
と鳴りました。
あぁ、誰かが起きてたんだな~と思っていたら、
又してもスイッチの音が、
パチン、パチン、パチン、
と続けて鳴る。
こんな夜中に誰だろうと風呂から出てスイッチのある方を覗くと、

そこは真っ暗で誰もいない。
確かに聞こえたのに誰もいない。
僕はゾ~~っとしてしまい、

慌てて風呂から出て2階の自分の部屋に行くことにしました。
2階に行くにはそのスイッチの横を通らなくてはなりません。
そこを通る時、

誰もいないスイッチの少し奥にあの彫刻が座っている事に気付き、
僕はものすごい勢いで2階に駆け上がりました。
その後も、
1階で昼寝していると、
急に金縛りになってしまい、
金縛りの間中、子供の声がず~っと耳元で聴こえていて、
またしてもその時、
近くにその彫刻がある事に気付き、
ゾゾゾ~~っとしてしまいました。
そんなこんなで、
父もその彫刻が嫌になり、
無責任にも、
父親の弟である僕の叔父さんにあげる事にしました。
処が変わればそんな変な事は起こらないかと思いきや、
叔父さん宅では、
夜中に数人の子供が家中を走り回るような音が頻繁に聴こえ、
こんな物はいらない!
と、すぐに我が家につき帰されてしまいました。
結局、
父はその彫刻を買った骨董品屋に返しに行く事に。
父はトラックの、
運転席の真後ろの荷台部分に彫刻を立てて縛り付けました。
ちょうど、
運転席の父と彫刻が背中合わせになる感じだったそうですが、
骨董品屋に向かう道中、
物凄く背中が熱くなって来て、
店に着く頃には背中が汗びっしょりになったそうです。
なんともお騒がせなその彫刻。
今は何処にあるのやら。
もしかしたら、
前から見ると虎で、
横から見ると男が座って見える大きな彫刻が、
あなたの家にあったりしませんか?



































そんな収集癖は父から見事に受け継いだ僕。
骨董品にはそんなに興味はありませんが、
なんやかやと集めてしまう。





















僕は絵が好きなんですが、
絵を飾るなら、
描きはしないけど自分で描いた絵を飾りたいと思っていました。
しかしある時、
友人が描いた絵を見た時、
この絵を僕の家に飾りたい!
という非常に強い思いに駆られました。

そしてその絵は今、
我が家の壁に飾られています。













彼は画家として素晴らしい才能を持っています。

彼の名前は

宗野純也



彼のオフィシャルサイト

彼のブログ

彼のFlickr



近頃は、
テレビの司会者やラジオのDJなどが、
歌手やバンドの事をアーティストと簡単に呼んでしまいます。
僕にとって芸術と言う言葉は、
表現者が表現している物に対する鑑賞者からの賞賛の言葉であると思っています。
故にアーティストと言う言葉が、
まるで職業をさすかのように使われている事に、
非常に違和感を覚えてしまうんですよね。
司会者やDJは、
音楽家を紹介するならミュージシャンと呼ぶべきであり、
自分の感想を交えて紹介する時に初めて、
賞賛を込めたアーティストと言う言葉を使うべきなんですよね。

そこで、
僕がお勧めする画家の宗野純也氏は、
真の芸術家=アーティストであります。
 
皆さん、
是非家の壁に絵を飾ってください。
絵は見るたびに違う印象を与えてくれます。
絵画は難しいものではありません。
絵画は、
画家がいかに意味を込めた絵を描いても、
鑑賞者にとってそれは全く意味が無いものなんです。
僕達が意味を勝手につければいいんです。
画家が犬を描いたつもりでも、
僕には羊に見えたなら、
それは羊でいいんです。
絵のタイトルは、
鑑賞者がその絵に意味付けをする時のちょっとした手助けです。
絵画に説明書はいりません。

たった一枚の絵が家にあるだけで、
とても豊かな気持ちになるんです。

いつかは買いたいな~
では駄目なんです。
これだ!と思った時に手に入れないと、
もう一生合えなくなるかもなんです。
絵を掛けている時が一番いいんですよね。

オリジナルなものをぜひ一枚どうですか?










父は人生を賭けて僕に教えてくれました。

父から私に~私からあなたへ~♪

贈る言葉は悔いの無い収集。

賭けめ~ぐる収集!











切った張ったの博打人生ならぬ、
切手貼った?
の生ぬるいヤツのブログにお付き合い下さって、
誠にありがとうございました。
こちらの奴等は、
下絵は僕の手描きで、色はデジタル。

何時かはちゃんと色付けて、
誰かの家の壁に掛かれば良いなぁ~



Dark Blanco






かけめぐる青春 ビューティー・ペア