2013/10/03

爺らしい





こんにちは。
ついこの間まで、
青い緑色だった田んぼの稲が、
黄金色に染まりだし、
カサカサと乾いた音をたててます。
あぁ~
もう10月になったんですね。
今年の夏はとても厳しかったのに、
今僕の目の前の風景は、
何事も無かったようないつもの秋の風景。
だから、
あんなに暑かった夏の事も、
少しずつ忘れ始めてる。
”喉元過ぎれば熱さを忘れる”
と言う諺どおり、
新しい秋の訪れに、
火照っていた夏の記憶も少しずつ冷めだしています。
冷えた記憶を暖める為、
温かいものを求めてしまう秋の夕暮れ。
何か煮込んで食べようか、
食後に甘いココアでも飲みたいなぁ~
一度くらいは、
別府温泉に行ってみたい。
湯布院も良いなぁ~
温泉に浸かった後、
部屋に用意された夕食を死ぬほど食べて、
隣の部屋に敷かれている布団に倒れこむ。
ヒンヤリした布団が心地良くて、
ふわぁぁぁぁ~~~~~・・・

心の中が湯けむりでモワモワな僕のブログにようこそ。
突然の温泉妄想欲求を満たす為、
近所のスーパー銭湯に駆け込む僕ですが、
今日も少しお付き合い下さいませ~




































先週も書きましたが、
世間は運動会日和。
あちらこちらで運動の祭典が繰り広げられています。
若い時は、
子供の運動会なんて何とも思わなかったんですが、
こんなおっさんに成ってしまうと、
考え方は随分変わって来るものです。
先日も、
友達と一緒に写真を撮る為散歩していると、
賑やかな音楽が聞こえて来ました。
なんだろうと音のするほうに行くと、
近くの小学校で運動会が行われていました。
僕達が見た時は、
子供達が一生懸命組み体操的な事をしていました。
もの凄くまじめに、
それでいてとても楽しげに競技に取り組む子供達。
彼らは競技の締めくくりに大きな人間ピラミッドをやり始めました。
真剣に、
そして慎重に積み上がってゆく子供達。
その姿、
バックで流れていた音楽(たぶん”こぶくろ”?のバラード)との相乗効果で、
僕はうっかり泣きそうになってしまいました。
子供の真剣な眼差しは、
自分に子供がいなくても、
心を揺さぶるものなんですね~

僕が子どもの頃の運動会では、
団体競技はフォークダンスや鼓笛隊。
ある年では、
その当時流行っていた”坂本九のレットキス”を、
全校生徒と先生と父兄ら全員で踊った記憶があります。
あの頃は1970年代、
ヒッピーの名残がまだまだ残っていたんですよね。
なので、
この間の運動会の組み体操のような、
泣いちゃう感動ものは無かったように思います。
まぁ、
親は自分の子供が何か一生懸命やっているのを見れば、
お涙頂戴の演出をしなくても、
お涙が出ちゃうんでしょうね~

あの頃、
運動会の学年別団体競技でやった鼓笛隊。
今では誰も鼓笛隊って言いませんね。
今では、
”マーチングバンド”と呼ばれているものです。
当時は、
まだまだ学校に軍隊臭さが残っていた時代ですから、
競技も少し軍隊臭い。
まぁ、
子供でしたからそれが変だとも思いませんでしたし、
むしろカッコいいと思っていました。
特に、
先頭を歩くドラムメジャーと呼ばれる指揮者。
大きなメジャーバトンを振り、
皆をホイッスルで動かす。
皆は体操着なのに、
ドラムメジャーだけカッコいい制服を着れるんですよね。
僕はドラムメジャーにとても憧れました。
しかし、
それを出来るのは、
スポーツ万能で頭の良い子なんですよね~
現実その当時に皆を率いたのは、
カッコいい野球部のキャプテン。
彼は後に高校野球で夏の甲子園にも出場していました。
カッコいい彼は、
カッコいい制服と、
カッコいい帽子で、
カッコいいメジャーバトンを振っていました。
かたや僕はと言うと・・・
ドラムや、アコーディオンではありません。
ピアニカですらない。
しがないアルト笛。
いわゆるその他大勢です。
音楽室においてある楽器ではありません。
自分の唾の臭いがくっさいアルト笛。
ちっともカッコよくない。

本番の運動会まで、
皆で結構な日数を練習しました。
その間一に度だけ、
僕がドラムメジャーに選ばれる夢を見ました。
それは嬉しい反面、
もの凄いプレッシャー。
夢が覚めて、
それが夢で本当に良かったと思いました。
地味で内弁慶だった僕には、
その他大勢のアルト笛がお似合いだったんだと自分に言い聞かせましたが、

君に寄せるこの気持ちは
ジェラシー~♪





































僕が中学生の頃、
運動会で行われるフォークダンスと言えば、
”オクラホマミキサー”でした。
男女で大きな輪をつくり、
男女がパートナーになってワンフレーズだけ踊り、
そして、
男女が反対方向に回り、
順番にパートナーを変えて踊ってゆくあれです。
その頃になれば、
異性に興味が出てくるお年頃。
とは言え、
相変わらず地味で内弁慶な僕は、
気になる子がいてもただただ憧れているだけ。
声をかけたり告白したりは出来ませんでした。
そんな中、
運動会のフォークダンスの練習の時。
気になるあの子は隣のクラスにいます。
大きな輪になって踊っていると、
気になるあの子が向こうの方から回ってきました。
心臓はドキドキです。
そしてとても緊張。
故に、
手に汗がいっぱい出てくるから、
何度も何度もズボンで手の汗を拭いていました。
そして、
とうとう次のパートナーになるのが気になるあの子の番に!
初めて触れるあの子の手の感触。
頭がクラクラし、
二度と手を洗わない!
なんて思ったあの頃。
そんな、
誰もが持っているであろう、
甘酸っぱい思い出。
目の前にいる子供達も、
そんな胸キュンな思いをしているかと思うと、
こちらも何故かキュンとしてしまう。
彼らからすれば、
僕なんてとってもおっさんです。
同い年で孫が生まれた女性だっています。
だから、
おっさんどころか、
おじいちゃん。
そんな僕らが、
子供らがしているであろう初恋に、
自分の思い出を重ねて胸を焦がす。

君に寄せるこの胸キュンも
ジェラシー~♪







































二度と戻らないあの想い。
青い風が吹き去り、
そして、
秋風が吹き、
忘れた想いが忍び込む、
さみしいと言いながら

過ぎ去ったものに寄せる愛は
いつだって

ジェラシー~♪












またしても、
若さに対する恨み節な僕のブログにお付き合い下さって、
誠にありがとうございました。
こちらの動物達が、
何時か誰かにジェラシーされたい!
と、思ってみたり、
思わなかったり、
秋の空~