梅の蕾もふくらんで、
少しずつ春めいたものが増えてきている。
今日は昨日より暖かそうで、
一昨日よりもずいぶん春が増えている。
明日はもっと春が増えるかもしれないけど、
もしかしたら今日よりずいぶんと春が減ってしまうかもしれない。
明日の春はどれくらいなんだろう。
明日の僕はどんな気持ちなんだろう。
明日の僕に聞けるなら、
明日の僕は何と答えるんだろう。
僕は明日の僕に手紙を書く事が出来るけど、
明日の僕は僕に手紙を書けない。
聞きたい事は山ほどあるのに、
明日の僕は何も出来ない。
僕は無数の昨日の僕で出来ているのに、
その内の誰一人の僕にも手紙は書けない。
何枚書いても届くのは明日の僕だ。
でも、
100通くらい書けば1通くらいは届くだろうか?
もし届くなら僕は昨日の僕に何を書くだろう。
昨日の僕に手紙を書く事が出来るなら、
ずいぶん昔の僕にも手紙は届くだろう。
行き詰まって苦しくて、
先の事が真っ暗にしか見えなかったあの僕に、
光を灯せる手紙を書こう。
あの時のあの場所で、
不安が全身を包み心細くて心の中がとても冷たくなっていた僕に、
温かい大きな手のような手紙を書こう。
何の助けにもならないかも知れないけど、
少しくらいは光が差すかもしれない。
少しくらいは上を見れたかもしれない。
昨日の僕に手紙を書けるなら、
明日はとても寒くて最低な天気だと嘘を書こう。
明日の事は誰だって知りたいけど、
今日と差ほど変わりない明日なんて誰も知りたくない。
でも退屈な今日を書いた手紙を昨日の僕に書いたなら、
この手紙が昨日の僕に届く頃には、
今の僕はここに居ないかもしれない。
昨日の僕は明日を嘆いて何処かへ出かけ、
今日の僕は消えてしまう。
何処へ消えるかは知らないけど、
今日の僕が消えてしまう事を今日の僕は知りたくないから、
返事はいらない。
今日も最後までお付き合い下さってありがとうございました。
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