こんにちは。
4月も今日でおしまい。
すっかり暖かくなり、山ではカエルも鳴き出しています。
日が暮れれば地中からはジィジィィィィィィィ~ッと、セミのような鳴き声が・・・
今ぐらいの時期に鳴きだすオケラの声を聞きながらの夕暮れ道。
夕焼け空にはツバメとコウモリが忙しなく飛び交っていて、
あぁ~、もうすぐ夏なんやなぁ~
と、実感。
ジワジワ暑くなりだすこの季節は、
夏好きの私をソワソワさせてくれます。
こんな日は車の窓を全開にして、
山なんかをドライブすると最高に気持ちが良いのでしょうが、
ガソリンの値段にイライラ!
お休み中、お仕事中にもかかわらず、
今日も私のブログに来て頂いて誠にありがとう御座います。
それでは少しお付き合い下さい~
世間様はゴールデンウイーク中。
お出かけになられる方が多いように、
今時は出かけて遊べる場所も大変多いですよね。
大型ショッピングモールに大型アウトレットショップ。
大型スパに大型バーベキュー&レジャー施設。
あれやこれやと、もり沢山でございます。
私が子供の頃、
休日になると、私の父はよく私達兄弟を車で連れ出してくれました。
しかしそれは昭和4,50年代の事ですから、
大型ショッピングモールなんてもちろん御座いませんし、
バーベキューなんてハイカラなものは、
我々にすればそれは屋外で食べる焼肉でしかなく、
単に贅沢なだけで、休日のプランには提案すらされませんでした。
オマケにあの頃のガソリンスタンドは祭日は休みのところが多くて、
山奥なんかに出かけてガソリンが足りなくなると、えらい目に逢う!
そんな時代で御座いました。
で、私の父は私達を何処へ連れて行くかと云うと・・・
寺・・・・
神社・・・・
古墳・・・・
単に山・・・
単に河・・・・
まぁ~、退屈極まりないレパートリー。
お盆だとスペシャルで上記の他に海が付いて来ます。
今時のお子さん達はどうか知りませんが、
子供の頃の私はこれが結構好きで喜んでついていっていました。
寺などは煌びやかで、色々な仏像を見るのが好きでした。
仏像の写真のハガキなんかをねだってましたね~
単に仏像の形が好きだったんでしょうね^^
そう云う意味では神社は退屈な場所で、
賽銭をするときに神体の奉られている中を覗いても、
何にも無い。
寺は存在しないものを形にして飾ってますが、
神社は何も無いを飾っているんですね。
大人になった今ならそれを哲学的でクールと取りますが、
子供の私には地味で素っ気無い場所でしかなく、
小石の一つも投げ入れてしまいたくなる訳です。
後に神体はもっと奥の別の建物に奉られているのが判明、
がしかし、その中はやっぱり素っ気無く、
鏡や、石があるだけ・・・
クールやね~
お盆の時は海や川でキャンプ!
子供だった私は大はしゃぎで御座いました。
とは云え、そんなに裕福ではなかった我が家。
キャンプ場で仮の家になる大事な我が家のテントが、
子供の私の目からしても明らかに古い!
古すぎるっ!
その頃はキャンプがブームに成りだしていたので、
新しくてお洒落で形も様々で、
簡単に組み立てられるテントが販売されていた頃。
キャンプ場もそんなお洒落なテントの花が咲いている中、
明らかに昭和30年代の代物とおぼしき我が家のテント。
三角柱を倒しただけの形、
組み立てパーツがやたらに多くて1人では組み立てられず、
テントの色はオレンジ色ではなく色あせたみかん色、
冬山用とおぼしき生地の厚さで通気はせず、そのくせ雨は沁みてくる。
便利な蚊よけネットなどの気の利いたものは無く、
締め切ったテントで寝る我々に屋外で寝る快適さは皆無・・・
朝目が覚めると汗だくで、
父親だけこっそり車で寝ている・・・
いくら父親に新しいテントを買うよう交渉しても聞く耳持たず・・・
我が家のテントで過ごすキャンプは拷問に近いものでした。
今じゃその古いテントと共に私のキャンプ欲は、何処かへ消えてしまいましたね~
この歳になれば古いものの良さや、
他人に合わせることの馬鹿ばかしさが理解できます。
私には母親が居ませんでした。
私が子供の頃は、
周りに親が離婚している子供はほとんど居なくて、
そこから私の世間に対する引け目みたいな心が芽生え、
服ぐらいはきちんとしておかないと、とか、
言葉遣いはきちんとしておかないと、とか、
男親の古臭く野暮ったい雰囲気を消しておかないと、
なんて馬鹿げた思いを抱いていました。
他の家庭のようにちゃんと母親に居て欲しかったのが私の本心で、
それをフロイトの理論で云うと”イド”と云い、
それに対して、親には親の事情があり、父親にはその事には触れられず、
かと云って片親だからと同情されない様に世間体を取り繕う社会道徳みたいな気持ちを、
”スーパーエゴ”と云うそうで、
その間で揺れ動くのが”エゴ”だそうです。
自分にどういう答えを求めているのか・・・
その頃、海辺のキャンプ場で朝早く目が覚めた時に
誰も居ない砂浜を1人で歩くのが大好きでした。
朝焼けの海を眺めながら1時間ばかり浜辺を裸足で歩いていると、
誰かが忘れたビーチサンダルが片方だけ。
もう少し歩いているともう片方・・・
ビーチサンダルを履いて古臭いテントにもどる時は
気分もすっかり晴れていました。