こんにちは。
いやぁ~、猛々しく暑い!
冬の寒さよりは遙かに夏の暑さのほうが好きなんですが、
だからと言って、
これがいいんだろ~とグリグリやられるのは何だか悔しい・・・
キツ過ぎるのは嫌だけど物足りないのも嫌ですよね~
始まったばかりの夏に期待を込めた尻込み中。
私がわがまま言ったところで、
お構い無しに降り注ぐ太陽光線になすすべ無しで、
ただただ汗が額を流れ落ちてゆくだけ・・・
水分摂りすぎでまたもやお腹の雲行きが怪しげな私のブログに、
今日も時間を割いていただき誠にありがとう御座います。
遠くでゴロゴロ鳴り出してはいますが、
ドーン!と落ちるまで少しお付き合い願います~
子供たちは夏休み。
私も子供の頃は絵に描いたような事をしていたものです。
虫捕りに行ったり、
魚をすくいに行ったり、
行った事のない所を探検したり。
その頃は生き物が好きでしたから、
クワガタやカブトムシを捕りに朝早くから出かけたものです。
クワガタならクヌギの木を目指すんですが、
カブトムシなら遠くのクヌギの木まで行かなくても、
近くの畑に出かけていた私。
近所に桃の木のある畑があるんですが、
熟して落ちた桃の実にカブトムシやカナブンが群がっているんです。
そんな感じで難なくカブトムシがゲット出来ていたんですが、
その畑は他人の畑なので、
畑の持ち主の早起き爺さんより早く行かなければなりませんでした。
喉が渇いたときには食べ頃の桃の実を一つ味見。
なんともカブトムシよりも勝る図々しさ。
ある朝その畑に行ったとき、
桃の木の周りに高いフェンスが造られ、
目の前のカブトムシが捕れそうで捕れない。
悔しい気持ちの小3の夏~♪
魚を捕るのは好きだったんですが、
釣りはあまり興味が無かった私。
もっぱら網で魚を捕りにいっていました。
網ですから大きな魚は捕れなくて、
小さな小鮒や、メダカがほとんど。
すぐに飽きちゃうんですよね~
でも幸いにして私の家の近所にはため池が無数にあるんですよね。
そんなため池は夏場には色々と養殖に使われていました。
金魚や、鯉、ティラピアなどが主に養殖されていたんですが、
私の狙いは鯉・・・
出来る限り水辺に草が生い茂る池を選び、
池周りのフェンスを乗り越え、
草陰に隠れて網をいれます。
4~5センチぐらいの小さな鯉を数匹ゲットし帰ろうとした時、
向こうの方から何かわめきながら自転車でこちらに向かって走ってくるジジイ発見!
盗んだ稚鯉を持って走り出した私。
遠くから聞こえるジジイの
”警察に願うからなー!”の脅し文句に、
しばらく家から出られなくなった小4の夏~♪
私の住んでいる所はとても田舎。
その当時は田んぼばかりでちっとも娯楽施設がありませんでした。
唯一の遊び場が学校でしたから、
すぐに飽きてしまいます。
子供ですから探検なんかしたいんですが、
近くに山も無い盆地の真ん中、
ただ田んぼがあるだけでございました。
ただ田んぼがあるだけでございました。
そんな退屈な我が村を愛犬のジョンと一緒に歩いていると、
草原に覆われた古い家を発見。
夏草に覆われている姿を見て、
”あぁ~、この家は空き家なんやな~”
と気付きました。
そうするとムクムクと好奇心が湧き出し、
私もジョンも覗いて見たくてしょうがなくなり、
いざ空き家探検に・・・
背の高い草を掻き分け進むと目的の家に到着。
離れて見るとそうでもなかったんですが、
近くで見ると結構痛みが激しい和風の平屋。
トイレと風呂が外にあって、戸が外れて中が見える。
トイレは見たくなかったので見ませんでしたが、
お風呂はのぞきました。
色あせたシャンプーのボトルや石鹸、
埃や枯葉が湯船に溜まり、
底の方にはカナブンが数匹ひっくり返って死んでいました。
ゾゾゾ~・・・!
私もジョンもかなりビビリモードになっていましたが、
家の中を見たい気持ちには勝てず、
いざ家の方に・・・
雨戸は引かれておらず、
縁側は曇りガラスの戸で閉じられていました。
はっきり言ってチョー怖かった!
ジョンも私のそばを離れずにウロウロしていました。
そっと濡れ縁に上がりガラス戸をスルスルと開けました。
意外と簡単に開いたガラス戸の向こう側は座敷らしく、
畳が意外と綺麗で何だか違和感。
部屋の中には家財がそのままで、
ちゃぶ台や、小さな水屋箪笥なんかもそのままで、
人がいた形跡がありありなんですが、
その上に積もった埃で、
あぁ~、やっぱり空き家なんやな~と、納得。
薄暗い奥には土間があり小さなカマドが見えて、
ナベやなんかが見えます。
私は恐る恐る座敷の中に足を踏み入れました。
畳の上に靴で上がりこんで罪悪感がムクムク・・・
天井には電灯があり、
スイッチの紐がぶら下がっていました。
何の気はなしに紐を引くと蛍光灯がパッと点燈。
あれ?電気止まってない!
薄暗かった部屋が蛍光灯の明かりで明るくなると、
よけいに薄気味悪くなりました。
愛犬ジョンはソロソロと土間のほうへ行ってしまいました。
明るくて気味の悪い部屋を見渡すと・・・
長押(なげし)に3枚の黒縁の写真がならんでいました。
1人はお爺さんの写真、
もう1人は兵隊服姿の青年の写真、
最後の1人はお婆さんの写真。
三人の写真と目が合ってゾゾゾ~・・・ッ!
その時、突然家の奥でドタドタッ!と音が鳴りました!
私があまりの恐怖に硬直状態でいますと、
ジョンがものすごい勢いで私の横をすり抜け表に逃げてゆきました。
その後を私も転がるようについて行き、
遠く前方を逃げてゆく愛犬の薄情さに涙がこぼれた小5の夏~♪
数日後の夜、
その空き家の前を通ると明かりが点いている。
あれは私が消し忘れたんだろうか、
それとも・・・
あの時なんでジョンは飛び出してきたんだろうか?
ザワザワと音を立てる草むらの、
闇の中にぽつんと光る電灯。
気が付けば夏もそろそろ終わりかけ、
見上げると丸い月が上がっていた
15夜の夜~♪