2013/10/11

情熱の幅







こんにちは。
言っちゃいけない・・・
でも、言いたい。
でも、
皆もう知っているから言う必要が無い。
でも、言いたい。

あ、暑い・・・。

冬の最中のポカポカ陽気の事を小春日和と言うならば、
秋の最中のカンカン照りな暑い日の事は小夏日和と言いたい今日この頃。
先日、
僕の叔父の田んぼの稲刈りと臼引きを手伝って来ました。
臼引き(うすひき)って言うのは、
機械を使って脱穀された籾(もみ)から殻を取り去る事を言います。
僕は毎年言っていますが、
これが意外としんどい。
今時はほぼ機械がしてくれるんですが、
やっぱりしんどい。
僕の仕事は袋に詰められた30kgの玄米を倉庫に運ぶ作業。
30kgの玄米を肩に担ぎ数段上がった倉庫に積み上げてゆく。
これを数時間した後に稲刈りです。
これも今では殆ど機械がやってくれるんですが、
籾(もみ)の詰まった袋を運ぶのは人。
まぁ、重労働って程ではないんですが、
腰に来る、腕に来る、足に来る。
おまけに、
カンカン照りで汗まみれの顔や首に、
藁のカスや埃が張り付いて不快な事この上ない。
目の中にも色々入ってきて終始ゴロゴロしてる。
しかし、
作業が終われば心地良い達成感と疲労感。
そして、
翌日はキッチリ筋肉痛で、
錆びたロボット感を味わってる僕のブログにようこそ。
秋なのにまたしても日焼けをしてしまい、
今年は記録的なシミの数になるんじゃないかと、
小夏日和に震える僕ですが、
今日も少しお付き合い下さいませ~


































なんとも定まらない暑い秋。
世の中的に過ごしやすいこの時期は、
行楽のシーズン。
山や高原にハイキング!
って響きは何だかとても昔の言い回しに聞こえる。
そして、
実際にこの時期に山や高原に行っても目立つのは中年以上の方々。
若者の姿はあまり多くない。
奈良県にある古代道路の山辺の道をハイキングすると、
なんだ、じいさんばあさんばっかりだなぁ~!
と、つぶやく自分をカーブミラーで発見。
隣を歩く中年以上の方々と何の違和感もなく混ざって歩くこの道は、
僕が小学生の頃にも遠足で歩いた道。
古い古代の道路だったと言うだけで、
何があるわけでもない。
おおよそ小学生が喜ぶ施設なんて何にも無い。
今では、
道路沿いに公園や休憩所、
そして大事な公衆便所などが整備され、
観光地然としています。
しかし、
僕が小学生の頃には殆ど何も無かった。
ただただ山沿いに小道が続いているだけ。
通過地点の大きな神社や寺でトイレ休憩をしました。
しかも、随分古い話ですから、
山沿いの神社のトイレが水洗便所な訳がない。
先に便所で済ましてきた友達達が、
いかにその便所が酷かったかを細かく説明してくれる。
そんな便所には行きたくない!
あの時僕は無意識に用足しを我慢してしまい、
次の休憩地点までの道のりを地獄の行進。
死ぬ思いでたどり着いたその便所は、
この世のものとは思えませんでした。

苦痛から開放され生き返った僕。
ただただつまらない田舎道の風景も違って見える・・・
筈もなく。
田んぼの真ん中に古代の誰かの古墳がありますが、
只の小山にしか見えず。
最も古い神社だそうだけど、
参道に敷かれている大量の砂利はいったい何粒あるんだろう?
と、言う考えにとりつかれ、
肝心の社はろくに見ず。
走って駆け寄るのは、
池の鯉やアヒルぐらい。
子供の頃の僕は何時も上の空。
死んだ誰かのお墓より、
綺麗な花や生き物のほうがいい。
死んだものより生きてるもの。
この幅は、
大きいようで背中合わせ。
生を見ているのは死も見てる。
永遠なのか、
本当か、
時の流れは続くのか。







































今の遠足がどんなものかよく知らないんですが、
僕が子どもの頃の遠足はかなり歩いた記憶があります。
奈良県と大阪の間に二上山と言う山があります。
小学6年生の遠足で、
奈良側から上がり、
大阪側に抜ける登山遠足がありました。
小学生最後の遠足だったせいか、
前の晩にちっとも眠れなかった僕。
一睡もせず登山開始。
初めはとても元気に山を登っていたんですが、
頂上で弁当を食べたとたん身体が急変。
急激な睡魔が僕を襲いました。
そして僕の両足は意識とは別に先に眠りだし、
足を一歩出すのに一苦労。
最初は生徒の行列の真ん中辺りを歩いていたのに、
気が付くと最も遅い生徒とその生徒に付き添っている先生が追いついて来て、
とうとう最後尾。
この二上山は死火山で、
大昔に使われていた石器に使う讃岐岩(サヌカイト)の産地で、
皆は石器を作ろうと地面をまさぐりながら下山していたんですが、
僕はそれどころではありませんでした。
足は益々重くなり、
まるで両足がサヌカイトになったようで、
今地面に横たわったら死火山の様に眠っていたかもしれません。
ようやく大阪側に降りてきて、
迎えのバスに誰よりも疲れて中年のおっさんのように乗り込んだ僕。
遠足のしおりに、
”前の晩はきちんと睡眠をとろう!”
と言う注意書きの真意を知った小学生ラストの遠足。

見てきた物や、
聞いた事、
今まで覚えた全部が、
でたらめだったら面白い。
自分の身に降りかかるまでそんな事は全部デタラメ同様。
本当か、デタラメか、
この幅は大きいようで、
背中合わせ。
多分どっちも答えなんでしょうね。







































小さな頃の大きな思い出、
大人になってからの小さな思い出。
小さな頃の大きな不幸せ、
大人になってからの小さな不幸せ。

あの頃歩いた道を、
今もまだ歩いてる。
僕は随分大きくなって、
道幅はあの頃より随分小さくなりました。

あの頃の僕と、
今の僕。
この幅は大きいようで、
未だに背中合わせ。

僕の胸に花は咲いてるだろうか?












明らかに僕の横幅は大きくなり、
前後の幅も増量気味な僕のブログにお付き合いくださり、
誠にありがとうございました。
 
ここにいる生き物達のバラエティーの幅を広げる情熱を、
あなたの訪問で得る事ができます!
よかったら覗いてやって下さいませ~



Dark blanco


情熱の薔薇  THE BLUE HEARTS