こんにちは。
ここ最近、
春うららで非常に気持ちが良い奈良県。
綺麗な桜の花には、
花見の人々の他に、
ミツバチや小鳥なども集まりとても賑やかで気持ちよさげです。
天気の良い昼時、
溜まっていた洗濯物、
洗濯機を3回まわして大量に部屋干したんですが、
夕方にはすっかり乾き、
その日の内に全て箪笥に片付いて、
これまた気持ち良い!
春が少しずつ満ち、
乾いた風景に色が少しずつ付いて来る。
ふと見ると、
小さな家の庭が青々と色づいている。
春の雑草がどっさりと茂り、
気持ちよさそうに春風にそよいでいます。
他所の家の庭なら、
これも春うららで気持ちの良い風景なんですが、
自分の家の庭だとちっとも気持ちがよくない風景。
春が満ちるごとに、
これから夏に向かい庭の雑草との悪戦苦闘を思うと、
不安が満ちる僕のブログにようこそ。
しばらくは見えない振りを決め込むつもりの僕ですが、
今日も少しお付き合い下さい。
あちこちで入学式が行われ、
多くの人々が新しい生活を始めています。
今はたいして変化の無い生活をしている僕ですが、
それまでとは全く違う生活を始めた事は多々ありました。
一番思い出深いのは初めて一人暮らしを始めた事です。
高校を卒業し、
どうしても家を出たかった僕は、
家から少し遠目の大学を選び、
親の反対をよそに無理やり独り暮らしを始める事に。
とは言ってもお金なんかありませんでしたから、
もろもろの費用や学費は親に出してもらう訳で、
出来るだけ負担をかけたくない。
大学は出来るだけ学費が安く僕で儲かる三重県のとある大学を受け、
アパートも出来るだけ安いところを選びました。
僕が選んだのは家賃が18000円の古いアパート。
トイレはもちろん共同で、
お風呂もあるんですがこれまた共同。
入り口で靴を脱ぐタイプの昔ながらのアパートでした。
1階の道に面した部分には店舗が一つあり、
中を覗くとパチンコ台や、
ゲームセンターのゲーム機が無造作においてあるだけで店ではないらしく、
壊れたゲーム機などを修理しているようでした。
でも大方誰もいなくて何時も扉は閉まっていましたけどね。
そんな店舗の真上が僕の部屋でした。
そのアパートの部屋数は全部で13部屋ぐらい。
部屋の構造はいたってシンプルな4畳一間の流し付き。
とても狭いです。
しかし僕の部屋はラッキーな事に、
7畳の部屋と4畳のキッチン、
6畳ぐらいの広さのベランダ付きでした。
なんでも大家さんの子供夫婦が住んでいたらしく、
故に他の部屋と差があったんですね。
家賃も他の部屋は12000円だそうで、
僕の部屋だけは6000円高かった。
そんな部屋での一人暮らし。
荷物は家にあるトラックに山と積み、
三重県の新しいアパートまで父と叔父に送って貰い、
荷物の積み下ろしも手伝ってもらいました。
全てが終わり、
父と叔父が帰った時のあの気持ち。
僕は新しい僕の部屋で思い切りジャンプしました。
家や親から離れる開放感。
とても嬉しかった。
その日の夜、
僕は初めて自分の為だけにご飯を炊き、
自分の為だけの夕食を買いに行きました。
選んだおかずは男爵イモのコロッケ。
自由の味を噛締めた18の夜でした。
始まった新生活。
親に頼りっぱなしとは行きませんからさっそくアルバイト探し。
自給も良くて賄い(まかない)付きの駅前の焼肉屋さんに勤めましたが、
延々と鉄製の焼きプレート洗い手でボロボロ、
そして、
延々と出てこない賄い・・・
3日で辞めて隣の喫茶店で働く事にしました。
学校が終わると自転車で25分かけて駅前の喫茶店まで行き、
夜の9時まで働き、
部屋に帰るともう10時前。
アパートの共同お風呂のガスが切られるのは夜の10時。
シャワーなんて粋なものはありませんから、
湯船の湯のみ。
大家さんは、
「お湯が汚かったら入れ替えて沸かしたらいいよ」
と言ってくれていたんですが、
10時まで後数分じゃぁお湯を抜く内にガスが消えてしまう。
仕方なく残り湯に浸かるしかない。
しかし、
そのアパートには大学生の他に工事現場で働いている男性も多く住んでいて、
皆は一日の疲れをそのお風呂で落としていました。
故にその湯船には、
一日汗水たらして働いた男達の疲れが溜まっていた訳で、
それは見た目にも明らかな黒いお湯となって、
僕の目の前で波紋を揺らしていました。
あぁ・・・
こんなものに浸かったら疲れが取れるどころか、
僕の身体中の毛穴から男達のエキスが浸入してくるんじゃないか?
そんな事を考えると、
湯船の黒いお湯の中に汗をかいたオヤジ達がうごめいているように見え、
まるで裸祭りの男集の中に放り込まれ、
汗だくのオヤジ達にもみくちゃにされているような妄想に囚われてしまう。
とてもじゃないけどそのお湯には浸かる事は出来ません。
僕は部屋に戻りお湯を沸かして蒸しタオルをつくり、
それで疲れた身体と妄想を清める事に。
結局、
アルバイトが無い日は綺麗なお湯に疲れるんですが、
アルバイトの日は大方蒸しタオルで禊。
これじゃぁ駄目なので、
アルバイトの帰りに駅前の銭湯に寄って帰る事にしました。
しかし、
寒い日は家に着くころには身体が冷え、
暑い日は家に着くころには汗だく。
18000円の試練はいたるところにあつて、
らくなもんじゃありませんでした。
お風呂は銭湯に行く事でとりあえず解決したんですが、
もう一つ僕を悩ませるものがありました。
それは便所。
便所は1階と2階とに一つずつありました、
汲み取り式便所が・・・
今から28年前の話ですから、
汲み取り式の便所(ポットン便所)なんてまだまだ当たり前。
汲み取り式には2つタイプがあります。
一つは、
地中の便を溜めて置くタンクにしっかり蓋がされ、
そのタンクから煙突状の太いパイプが出ており、
パイプの先に換気扇が着いていて出来るだけ上空に臭いを吐き出すタイプ。
そしてもう一つは、
地中の便を溜めるタンクに小窓がついていて、
道行く人々に強烈な糞尿臭で攻撃をしかけるタイプ。
僕の素的なアパートメントはもちろん後者。
近くを通る人々に、
アパート住民である僕達の健康状態を知らしめておりました。
じゃぁ2階の便所はどうなってる?
答えは簡単。
2階の便器から延びる太いパイプが1階の地中タンクに繋がっている。
僕のウンチは、
僕もした事の無い空中ダイビングをするわけです。
この素的なアパート近辺、
少し海に近い為か結構強い風が吹くんです。
風が吹くと地中の便タンクの小窓から風が吹き込んで来る。
すると、
うっかり風が強い日に便所で用を足すと、
オシッコの場合は、
間欠泉のごとくお小水が吹き上がり、
ウンチの場合は、
汚れたトイレットペーパーが意思を持ったかのように便器から飛び出て来て、
拭き捨てた恨みか僕に襲い掛かって来る。
トイレットペーパーの襲撃以来新しいアパートを探し出した僕。
安かろう、悪かろう。
ろくなもんじゃなかった18の俺~
久々の長文で、
新しいスタートの話のはずが何時も間にやら下の話。
意思を持った汚れトイレットペーパーのごとく、
フワフワと落ちる事のない僕の話にお付き合いくださり、
誠にありがとうございました。
こちらの生き物達はあなたに攻撃なんかしませんから、
良かったら覗いてやって下さいませ~
↓
ダーク・ブランコ Dark Blanco
ろくなもんじゃねえ 長渕 剛
ここ最近、
春うららで非常に気持ちが良い奈良県。
綺麗な桜の花には、
花見の人々の他に、
ミツバチや小鳥なども集まりとても賑やかで気持ちよさげです。
天気の良い昼時、
溜まっていた洗濯物、
洗濯機を3回まわして大量に部屋干したんですが、
夕方にはすっかり乾き、
その日の内に全て箪笥に片付いて、
これまた気持ち良い!
春が少しずつ満ち、
乾いた風景に色が少しずつ付いて来る。
ふと見ると、
小さな家の庭が青々と色づいている。
春の雑草がどっさりと茂り、
気持ちよさそうに春風にそよいでいます。
他所の家の庭なら、
これも春うららで気持ちの良い風景なんですが、
自分の家の庭だとちっとも気持ちがよくない風景。
春が満ちるごとに、
これから夏に向かい庭の雑草との悪戦苦闘を思うと、
不安が満ちる僕のブログにようこそ。
しばらくは見えない振りを決め込むつもりの僕ですが、
今日も少しお付き合い下さい。
あちこちで入学式が行われ、
多くの人々が新しい生活を始めています。
今はたいして変化の無い生活をしている僕ですが、
それまでとは全く違う生活を始めた事は多々ありました。
一番思い出深いのは初めて一人暮らしを始めた事です。
高校を卒業し、
どうしても家を出たかった僕は、
家から少し遠目の大学を選び、
親の反対をよそに無理やり独り暮らしを始める事に。
とは言ってもお金なんかありませんでしたから、
もろもろの費用や学費は親に出してもらう訳で、
出来るだけ負担をかけたくない。
大学は出来るだけ学費が安く僕で儲かる三重県のとある大学を受け、
アパートも出来るだけ安いところを選びました。
僕が選んだのは家賃が18000円の古いアパート。
トイレはもちろん共同で、
お風呂もあるんですがこれまた共同。
入り口で靴を脱ぐタイプの昔ながらのアパートでした。
1階の道に面した部分には店舗が一つあり、
中を覗くとパチンコ台や、
ゲームセンターのゲーム機が無造作においてあるだけで店ではないらしく、
壊れたゲーム機などを修理しているようでした。
でも大方誰もいなくて何時も扉は閉まっていましたけどね。
そんな店舗の真上が僕の部屋でした。
そのアパートの部屋数は全部で13部屋ぐらい。
部屋の構造はいたってシンプルな4畳一間の流し付き。
とても狭いです。
しかし僕の部屋はラッキーな事に、
7畳の部屋と4畳のキッチン、
6畳ぐらいの広さのベランダ付きでした。
なんでも大家さんの子供夫婦が住んでいたらしく、
故に他の部屋と差があったんですね。
家賃も他の部屋は12000円だそうで、
僕の部屋だけは6000円高かった。
そんな部屋での一人暮らし。
荷物は家にあるトラックに山と積み、
三重県の新しいアパートまで父と叔父に送って貰い、
荷物の積み下ろしも手伝ってもらいました。
全てが終わり、
父と叔父が帰った時のあの気持ち。
僕は新しい僕の部屋で思い切りジャンプしました。
家や親から離れる開放感。
とても嬉しかった。
その日の夜、
僕は初めて自分の為だけにご飯を炊き、
自分の為だけの夕食を買いに行きました。
選んだおかずは男爵イモのコロッケ。
自由の味を噛締めた18の夜でした。
始まった新生活。
親に頼りっぱなしとは行きませんからさっそくアルバイト探し。
自給も良くて賄い(まかない)付きの駅前の焼肉屋さんに勤めましたが、
延々と鉄製の焼きプレート洗い手でボロボロ、
そして、
延々と出てこない賄い・・・
3日で辞めて隣の喫茶店で働く事にしました。
学校が終わると自転車で25分かけて駅前の喫茶店まで行き、
夜の9時まで働き、
部屋に帰るともう10時前。
アパートの共同お風呂のガスが切られるのは夜の10時。
シャワーなんて粋なものはありませんから、
湯船の湯のみ。
大家さんは、
「お湯が汚かったら入れ替えて沸かしたらいいよ」
と言ってくれていたんですが、
10時まで後数分じゃぁお湯を抜く内にガスが消えてしまう。
仕方なく残り湯に浸かるしかない。
しかし、
そのアパートには大学生の他に工事現場で働いている男性も多く住んでいて、
皆は一日の疲れをそのお風呂で落としていました。
故にその湯船には、
一日汗水たらして働いた男達の疲れが溜まっていた訳で、
それは見た目にも明らかな黒いお湯となって、
僕の目の前で波紋を揺らしていました。
あぁ・・・
こんなものに浸かったら疲れが取れるどころか、
僕の身体中の毛穴から男達のエキスが浸入してくるんじゃないか?
そんな事を考えると、
湯船の黒いお湯の中に汗をかいたオヤジ達がうごめいているように見え、
まるで裸祭りの男集の中に放り込まれ、
汗だくのオヤジ達にもみくちゃにされているような妄想に囚われてしまう。
とてもじゃないけどそのお湯には浸かる事は出来ません。
僕は部屋に戻りお湯を沸かして蒸しタオルをつくり、
それで疲れた身体と妄想を清める事に。
結局、
アルバイトが無い日は綺麗なお湯に疲れるんですが、
アルバイトの日は大方蒸しタオルで禊。
これじゃぁ駄目なので、
アルバイトの帰りに駅前の銭湯に寄って帰る事にしました。
しかし、
寒い日は家に着くころには身体が冷え、
暑い日は家に着くころには汗だく。
18000円の試練はいたるところにあつて、
らくなもんじゃありませんでした。
お風呂は銭湯に行く事でとりあえず解決したんですが、
もう一つ僕を悩ませるものがありました。
それは便所。
便所は1階と2階とに一つずつありました、
汲み取り式便所が・・・
今から28年前の話ですから、
汲み取り式の便所(ポットン便所)なんてまだまだ当たり前。
汲み取り式には2つタイプがあります。
一つは、
地中の便を溜めて置くタンクにしっかり蓋がされ、
そのタンクから煙突状の太いパイプが出ており、
パイプの先に換気扇が着いていて出来るだけ上空に臭いを吐き出すタイプ。
そしてもう一つは、
地中の便を溜めるタンクに小窓がついていて、
道行く人々に強烈な糞尿臭で攻撃をしかけるタイプ。
僕の素的なアパートメントはもちろん後者。
近くを通る人々に、
アパート住民である僕達の健康状態を知らしめておりました。
じゃぁ2階の便所はどうなってる?
答えは簡単。
2階の便器から延びる太いパイプが1階の地中タンクに繋がっている。
僕のウンチは、
僕もした事の無い空中ダイビングをするわけです。
この素的なアパート近辺、
少し海に近い為か結構強い風が吹くんです。
風が吹くと地中の便タンクの小窓から風が吹き込んで来る。
すると、
うっかり風が強い日に便所で用を足すと、
オシッコの場合は、
間欠泉のごとくお小水が吹き上がり、
ウンチの場合は、
汚れたトイレットペーパーが意思を持ったかのように便器から飛び出て来て、
拭き捨てた恨みか僕に襲い掛かって来る。
トイレットペーパーの襲撃以来新しいアパートを探し出した僕。
安かろう、悪かろう。
ろくなもんじゃなかった18の俺~
久々の長文で、
新しいスタートの話のはずが何時も間にやら下の話。
意思を持った汚れトイレットペーパーのごとく、
フワフワと落ちる事のない僕の話にお付き合いくださり、
誠にありがとうございました。
こちらの生き物達はあなたに攻撃なんかしませんから、
良かったら覗いてやって下さいませ~
↓
ダーク・ブランコ Dark Blanco
ろくなもんじゃねえ 長渕 剛