2012/08/23

奥飛騨某所



こんにちは。
8月も終盤にさしかかり、
夜に若干の涼しさを感じる今日この頃、
いかがお過ごしでしょうか?
 先日、わたくし不本意にも誕生日を迎えてしまいました。
はぁ~っ・・・45歳。
同い年の有名人なら、
ダンディ 坂野、ウクレレ えいじ、山田 花子、
コージー  冨田、段田男、ゴルゴ 松本、
三村 マサカズ、北斗 晶、松村 邦洋、
松岡 修造、伊集院 光 東野 幸治などなど・・・
何処をどう切ってもおっさんでございます。
でも、ちっともピンとこないんですよね。
気持ちは今だ30代のつもり。
40代の気持ちなんて、
50代にならないと分からないのかも知れませんね~
意外と同い年な有名人を知るより、
バカボンのパパより年上になってしまっていることの方がショックな私のブログに、
今日も少しお付き合い願います~
誕生日を迎えたバースディボーイ?の私にに友人が、
45だぁ~?、めでてえじゃねぇか!
プレゼント呉れてやるぜ!
と、旅行を計画してくれました。
友人の案は、
高速代とガソリン代と宿泊費は出してやるから、
私の車で私が運転しろ!と云う案でございました。
まぁ、そんなに悪い案じゃないなぁ~、
むしろ結構良いかも!などと思い、
で、場所は?と、友人に尋ねたところ・・・・
飛騨高山!
はっきり云ってめちゃくちゃ遠い!
奈良からだと車で5~6時間かかります。
しかも盆休真っ只中!
・・・・・・!
けれど友人は、
どうだ~、嬉しいだろう~?
と満足顔・・・
私は盆休渋滞の予感に打ち震えながら、
友人はお気楽に鼻歌交じりで、
どんより曇る早朝の空の下、
東に向かって旅立ちました。




意外と高速道路はすいていて、
曇っていた空もいつの間にか青空に!
しばらくは快適なドライブを満喫していましたが、
盆ですから渋滞しないわけが無い。
案の定渋滞につかまり、
びたっと車が止まってしまった頃には、
隣に座っていた友人の顔がドロドロと曇りだしてきました。
渋滞12キロなどのサインを見て、
モコモコと怒りの積乱雲化した友人の口から、
ポツポツと不満の雨が降り出したかと思うと・・・
ピカッ!ドロドロ!ドカーン!!
渋滞に怒り、盆の最中に旅行を提案した自分に怒り、
あげくのはてに、なんでこんな時期に生まれたんだ!と私に落雷・・・
まぁ、まぁ、となだめても中々やまない不満の嵐。
この旅行、私だって色々気を使ってるんです。
友人が好みそうなCDを用意したり、
旅館の予約をしたり、
私の車のナビが8年も前のデータだったので、
新しいデータに買い換えたりと、手ぶらじゃないんですけど、
そこで私がそんなことを言ったりしたら、
怒りの洪水になりかねませんので、
私はただただ嵐が止むのを待つばかり・・・
そう云えばその時はちょうど昼時。
お腹がすいているのも嵐の要因だったんでしょうね。
車が徐々に動き出し、車がスムーズに走り出した頃には、
友人の怒りの積乱雲は消え去り、また青空に戻っておりました。
とはいえまた渋滞しないわけが無い!
次のサービスエリアで食事をして、
友人を眠くさせる作戦をとった私。
作戦は見事成功で、
そのあと数回の渋滞を友人はおとなしく夢の中で過ごしてくれました。














そんなこんなでたどり着いたのは飛騨高山にある民宿旅館。
急に決まった旅行でしたから、
旅館の付近に何があるのかも調べていませんでした。
それに7時間近くの運転に疲れていたので、
結局旅館でゴロゴロ~
私達の通された部屋のテレビはちっちゃなブラウン管テレビ。
隣の部屋は液晶なのになんで・・・
私の小さな怒りの積乱雲がモコモコしだしてきましたが、
夕食の飛騨牛の焼肉に心を奪われ、
久々に白ご飯を4杯もおかわりし、
ビールをしこたま飲めば、
テレビの事などすっかり忘れて、
小さな雲が晴れ渡る夜空をすべるように眠りにつきました。









翌朝、7時に朝食をすませ白川郷に行く事にしました。
車でわずか3~40分で到着。
朝早く行けばすいているだろうと踏んでいたんですが、
朝8時30分にもかかわらず白川郷には大量の観光客。
考える事はだいたい皆同じなんですね~
恐るべし、お盆大移動。
駐車場に車を止め、いざ合掌造り集落へ~


































白川郷には今回が2度目の私。
前回来たのが私が小学5年生の頃でしたから・・・
もう34年も経過してます!
記憶もかなりおぼろげでしかなく、
その時はこの白川郷の合掌造りの民宿に泊まりましたね~
1976年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されましたから、
その当時も話題の観光地としてスポットが当っていたんですよね。
そして1995年にユネスコの世界遺産に登録。
そしてこの一大テーマパークの出来上がりでございます。
完全に観光地、
全てがキュート。
新しい家もわざと古く見せるようにペイントしてますし、
いたる所が古さを強調していて、
34年前より古臭く、それでいてお洒落風・・・
軒を連ねる土産物屋・・・
警備員の神経質な笛の音・・・
商魂たくましい寺(これが一番嫌い!)・・・
みんな風情を求めてはるばるやって来たのに、
そこにあるのは絵に描いたような風情。
そこで生活している人々には貴重な収入源なんでしょうが、
もっと違うアプローチの仕方があったと思います。
手っ取り早く安易に造り上げた感がビシバシ・・・
けれど、
集落の独特の風景は個性的で美しい。
故に、何処にでもあるような観光地化を避け、
個性的なこの土地ならではの新しい観光地を目指して欲しい!
と、生意気にも思っちゃいました。

































さても、1時間もいるとさすがに飽きてきました。
朝から雨が降ったり、止んだり・・・
それでも観光客は益々増える一方で、
さっきは楽に入れた駐車場も今じゃ駐車場に入るのに長蛇の列。
恐るべしユネスコ世界遺産!
偉そうに文句を言ったのでお詫びにお土産を買い、いざ家路に。
帰りの道路のコースは何も考えずナビ任せに帰って来たら、
行きより7000円も高くついてしまい、
またしても隣の友人の雲行きが怪しくなってきましたが、
おかげで早く家に着く事ができ、
しかも別コースの帰り道は、
大渋滞&本物の嵐でえらい事になっているとニュースで知り、
なんとかこちらの嵐は免れましたとさ。

友人よ、素敵なプレゼントを本当にありがとう!!

あぁ~ 奥飛騨に雨~がふるぅ~♪