2012/01/16

そして僕は訃報に暮れる


こんにちは~
早いものでもう一月も半ばになりました。
時間は私にまったく関係無しに進んでいくくせに、
しっかり私に時間の爪あとを残して行くんですね~
私、もうズタボロでございます。
でもキズを癒すのも時間なんですよね・・・
今の結構良い感じで言えたんじゃないの?的な
ニンマリとドヤ顔してる私の顔が想像できたそこのあなた!
そのとおりでございます。
これ如きで得意げな私・・・
時間の爪は外見だけではなく、
脳や心にもキズを残していくんですね~
こんな身も心もどっぷり中年時代の私に
今日も少しお付き合い願います~



今はもう居ないんですが、
我が家では常に犬を飼っていました。
番犬と残飯処理が主な役割だったんですけどね。
昭和40~50年代頃の私の住んでいた所は、
飼い犬のほとんどが放し飼いでした。
今から考えると犬達はほんとに自由に生活していましたね。
だいたいは家に居るんですが、
時々遊びに行ける自由があったんです。
それゆえに事故なんかも多くて、
帰ってこなくなる犬も多かったなぁ~
死に目に会わないが故に次の犬に行きやすかったんですけどね。
本来が番犬と残飯処理でしたからドッグフードなんてもらえません。
昔、私が村の中を歩いていた時の事です。
犬にドッグフードをあげる家があるんですが、
そこの家でドッグフードを一心不乱に盗み食いしてる私の犬を発見してしまいました。
私がコラッ!と、怒鳴るとビクっ!と情けない顔で振り返った私の犬・・・
もう、恥ずかしいやら、情けないやら、愛しいやら・・・
犬って馬鹿で可愛いです。






小学生の頃に友達がモルモットを買い始め、
それが大変羨ましくて、
私も親に散々交渉の上買って貰う事になりました。
ハムスターよりも大きくて存在感があり、
ウサギより小さくて場所要らず。
独特な可愛らしさがありましたね~

でも我が家では餌は買ってもらえないんです。
犬ですら残飯なのにネズミに餌だなんてとても、とても・・・
本で調べると野菜や草、特にクローバーが良いとの事。
幸いにして田舎ですから、クローバーなんていくらでもあります。
それからというもの、放課後にせっせとクローバーを刈りに行く私。
しばらくすると近所のクローバーが無くなってしまうんです。
それで日曜日に父親と車で出かけるたび、
私の目は常にクローバーを探し求めていました。
クローバーを見つけると車を止めてもらい採取する日々。
生き物を飼うのって色んな事がくっついてきます。
でもそれが楽しかったりもするんですけどね。

今ならあたりまえに買ってしまうペットフード。
それで良いんでしょうかね~
寒い屋外でボロボロの犬小屋だけど、
放し飼いできたあの頃は、
犬も私もモルモットも幸せだったから
こんなに懐かしいんでしょうか~




去年の暮れに20年ぐらい飼っていたグリーンイグアナが死んでしまいました。
死んだ直後はいたって冷静なんですが、
時間が経った後に空っぽのケージを見ると、
色んな事が蘇って来ます。




大阪で1人暮らししていた時に父から電話があり、
犬が死んだと告げられました。
犬には無関心であった父でしたが、
そんな電話をさせてしまう残飯処理番犬。
その十年後にもう一度だけ犬を飼ったんですが、
その犬の訃報は、これまた犬には無関心の兄からでした。

出会いがあれば別れがある・・・
歳を重ねるほど身に沁みてきます。
ず~っと出会いっぱなしで居たい我がまま中年冬の空~