2013/01/17

壊れかけのOfuro






こんにちは。
いつまでも寒いですね。
こんな寒い時はお風呂に浸かって温まりたいところですが、
最近我家の風呂釜の調子が非常に悪いんですよね。
我が家のお風呂は灯油式給湯器なんですが、
燃焼がすぐに止まってしまい、
お湯が出るのは2~3分ぐらい。
前々から調子が良かったわけではなく、
今まで騙し騙しこき使っておりました。
スーパー銭湯では長風呂ですが、家の風呂ではカラスの行水な僕。
普段家ではシャワーをパパッと浴びるだけなんですが、
さすがに2分シャワーは短すぎる。
頭が泡だらけの状態の時にシャワーのお湯が水に変わってしまい、
結局シャワーを浴びたのに身体はひんやり・・・
身体に良いのか悪いのか。
この給湯器は設置して約25年ぐらい経ってますから、
確実に寿命が来たんでしょうね。
ホームセンターで給湯器を見たら、
設置費やなんやで15~6万円仕事・・・・
高いな~
この給湯器が煙でも吐いて爆発でもしたなら踏ん切りもつきますが、
2-3分でも動くなら死ぬまでこき使ってやろう的な貧乏根性。
何故修理を頼まないのか?
前に一度、水道業者にボラれた事があり、
それ以来、業者と言うものが信用できないんですよね。
爆発が先か?
風邪を引くのが先か?
小学校の頃の通信簿に、
”お尻に火が点くまで行動しない”と、
担任に書かれた僕・・・
風呂釜にはなかなか火か点きませんが、
そろそろ僕のお尻には火が点きだしているのかも・・・
と、惚けてみるも、
とっくにお尻が炎上している僕のブログ、
今日も少しお付き合いくださいませ~






























僕が子供の頃、
冬は非常に寒くて、
夜に寝る布団も非常に冷たかった。
あの頃の布団なんて中材は綿でしたから、
暖まるのにも時間が掛かりますし、
毛布もちゃっちいのしかありませんでした。
なので冬の寒い時期は電気行火(デンキアンカ)が手放せませんでした。
我が家にあった電気行火は木で出来た箱状のものでした。
この電気行火、でかい割りに布団が暖まるのに時間がかかり、
寒がりな僕は、いつも電気行火をテディベアの様に抱いて寝ていました。
でも朝には布団の外へ蹴り出されていて、
寂しく畳を暖めていましたけどね。
そんな可愛い電気行火、
ある日急に調子を崩し、レベルを強にしてもかすかに暖かいだけ・・・
かなりの重症でございました。
こんなんじゃ底冷えのする奈良の田舎の冬は越せません。
待ってろよ電気行火、僕が助けてやる!
ドライバーを持ち出した少年の僕。
電気行火を救うために緊急オペで御座います。
はっきり言って電気行火がどのような仕組みで出来ているのか?
いかにして暖まるのかも理解していなかった愚かな僕。
電気製品を修理する上での基本中の基本、
”製品の電源プラグを抜く”
と言う当たり前な事がまったく思いつかず、
僕は通電しっぱなしで修理開始・・・
ぼどなく電気行火は火を噴き、
そして家は突如真っ暗に・・・
階下で怒鳴るおばちゃんの声が暗闇に響いています。
おとぼけドクターは見事にショートさせてしまい家中真っ暗。
あの頃の我が家のブレーカーは今のようにスイッチではなく、
落ちたブレーカーを直すのにも一苦労。
ようやくブレーカーを直して部屋に戻りましたが、
僕の電気行火はすでに絶命しておりました・・・
寒い、寒~い、冬の日の出来事でございました。






































僕が子どもの頃、テレビは大変高価でございました。
しかし時代は高度成長期を経てバブル前夜。
世の中は活気に満ち溢れておりました。
故に、古い白黒テレビは新しいカラーテレビに買い換えられ、
粗大ゴミの日には、
まだまだ使える白黒テレビなどの電化製品が山のように捨てられていました。
その頃、自分の部屋にテレビが欲しかったんですが、
買ってもらえる訳もなく諦めていましたが、
粗大ゴミに出されていた古~い白黒テレビを見つけ、
それをこっそり自分の部屋に持ち帰りました。
角が丸くて非常にレトロ。
観ようによってはお洒落に見えなくもない。
白黒だけど無いよりはましでしょっ!
と、意気揚々と電源を入れましたが何にも映らない。
まあまあ、
昔のテレビって、映るのに時間が掛かりますから・・・
と、しばらく待ちましたがうんともすんとも言いません。
しかしそのうち、よく観ると何か映ってるような、映ってないような、
砂の嵐のようなものが少しずつ観え始めました。
おぉっ!来た来た~!
と、高揚しましたが、1時間経っても半日経ってもテレビの中は砂嵐・・・
まったく映らないなら諦めもつきますが、
ちょっとでも映るなら可能性はあります。
ここは緊急オペしかない!
さすがに前回に学んでいますから電源プラグは抜きました。
が、しかし、
はっきり言って真空管の役割すら理解していませんから、
とりあえず真空管をただ抜いてみたり、
また挿してみたり、
基盤の埃を湿った雑巾で拭いてみたり、
ブラウン管を叩いてみたり・・・
さんざん訳も分からずいじくり倒して電源をON!
が、テレビはひたすら沈黙し、

何も聞こえない、
何も聞かしてくれない~

そして、
何だか変な匂いがしてきた・・・!?
焼けるような異臭が部屋中に充満し、
ブラウン管は見た事もない色に変色しておりました。
その後、こっそりテレビを元の場所に戻しに行った時も、
今みたいな寒~い冬の夜でした・・・























お察しのように、
下手の横好きと言いますか、
単なるやりたがりと言いますか・・・
今まで僕が壊れた電化製品を修理して直ったためしがない!
必ず感電したり、
煙が出たり、
他の物まで壊したりと、
瀕死の電化製品にとどめを刺し続けてきました。
しかし、
この間、友達が長年使っていたデロンギのオーブンレンジが壊れてしまい、
買い換える事に。
しかしそれが2万円もするらしく、
ちょっと待って!
とりあえず僕に修理させて。
ダメだったら買い換えて!
と、緊急オペをする事に・・・
今までは自分の物を修理して自分で壊していただけですから、
気も使っていませんでしたが、
今度はダメもとでもちょっと責任がありますし、
ちょっと期待もされてたりします。
しかも、下手すりゃそれが元で火事になるかもしれません。
責任重大で額に汗しながら、
出来る限り丁寧に分解し、
出来る限りゆっくり慎重にオペりました。
そしで十分なチェックをし、
そして最後のネジを絞めて、いざ電源ON!

今度は火も噴きません。
変な匂いもしません。
やった!
完璧にオペ成功で御座いました。

そのオーブンは2年たった今でも元気に働いております。


































そんな、成功より失敗のほうが多い僕の修理人生。
冒頭で話した我が家の壊れかけのお風呂も、
修理したくてたまらないんですが、

僕は知っているんです。

多分僕は、この寒空の下かなりの時間をオペに使うでしょう。
そして手も、爪の間も煤で真っ黒になるでしょう。
もしかしたら小さな怪我をするかもしれません。
そして最後に電源をONした時の落胆する僕の顔を、

僕はもう既に知っているんです。

そして冷え切った身体で風呂釜に囁くでしょう。

本当の温かさ教えてよ~、

壊れかけのオフロ~♪










壊れかけのRadio 徳永英明