とても小さかった稲の苗が、
一まわりほど大きくなり、
湿気をふくんだ風にチロチロと揺れています。
今日は朝から近所の庭木でセミが鳴きだしました。
夜になればカエルや虫が鳴きだし、
夜になればカエルや虫が鳴きだし、
ときおり何かの音に驚いた水鳥が、
猫のような鳴き声をあげて飛び去って行きます。
しんとした田舎の風景だけど、
そこかしこで、
モゾモゾ、ゾロゾロ、グニャグニャと、
色んな生き物がうごめいている。
家の中でも、
カサカサ、コソコソ、カリカリと、
想像もしたくないものが走り回っているだろう。
夏は騒がしくとても落ち着きがない。
そしてとても下品。
みんな何かを得たくて、
カサカサ、モゾモゾ。
夏はとても動物的。
生きてる分だけ何かを探してる。
しんとした田舎の風景だけど、
そこかしこで、
モゾモゾ、ゾロゾロ、グニャグニャと、
色んな生き物がうごめいている。
家の中でも、
カサカサ、コソコソ、カリカリと、
想像もしたくないものが走り回っているだろう。
夏は騒がしくとても落ち着きがない。
そしてとても下品。
みんな何かを得たくて、
カサカサ、モゾモゾ。
夏はとても動物的。
生きてる分だけ何かを探してる。
僕も何かを探してる。
それを見つけて満たしたい。
これなのか、
昨日のあれなのか、
満たしたつもりなのにもうなくなっている。
これじゃないんだろう、
あれじゃなかったんだろう。
何時もの畦道、
何時もの小道。
何時もの細道、
何時もの坂道。
何時ものようで、
何時もと違う。
雨が降るたび、夏が終わるたび、
何時もに何時もが重なってゆく。
僕の記憶にも日々が重なり、
ずいぶん違うものになっているかもしれない。
ムッと蒸して雨が降り出して、
そこいらが雨に白く煙る。
部屋に湿った風が流れ込み、
忘れていた小さな記憶を思い出す。
探しているものなんてそんなものなんだろうなと、
窓をしめた。
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