こんにちは。
久々の雨にシットリ濡れる奈良県。
昨日は気温が25℃もあり、
もう寒さとはオサラバだと思ったんですが、
今日はグッと下がって16度。
久々の雨は久々の寒さも連れて来ました。
でも最近、
そこら辺がカラカラに乾いていましたから、
この雨はかなりの潤い効果。
雨しずくが垂れる木々や草花はとても気持ちよさげです。
昨日、
知らん振りを決め込んで放置していた雑草まみれの庭を、
ようやく重い腰を上げて草引きをしました。
土がカラカラに乾いた状態で草引きをするのは、
草の根がとても抜けずらいので適さないんですが、
やり始めると止まらない。
地面に四つんばいになり無心に草をひく。
雑草の下は、
ダンゴ虫や、てんとう虫、名前の知らない小さな甲虫や、
何の幼虫か分からないイモ虫、
ちっちゃな蛾や蜘蛛などが楽しげに集っています。
そんなバグズライフを進撃の巨人よろしく破壊する僕。
まぁ、彼らを頭から食べたりはしませんけど、
虫からすれば晴天の霹靂。
飛び去るもの、
土に潜るもの、
攻撃してくるもの。
果敢にうなじを攻撃されても赤く腫れるだけで、
死んだりはしない僕のブログにようこそ。
掃除を終えた庭を何度も見直して満足にうなずく僕ですが、
今日も少しお付き合い下さいませ。
昔々、
大学に入り憧れの一人暮らしを始めた僕。
水周りが難だらけのアパートに住んでいましたが、
それはそれでとても新鮮で楽しい生活でした。
しばらくして、
近所のアパートに住んでいる他府県から来た同じ大学の友達も出来、
互いの部屋を行き来することで他所の文化を多く学びました。
そのおんぼろアパートには学生の他にも色々な人が住んでいました。
その中に僕よりもかなり若い男が独りで住んでいました。
彼のスタイルは、
頭はパンチパーマ&リーゼントで剃り込み入り、
眉毛は剃りすぎて確認不能。
服装は真っ白なつなぎ服で、
背中には”伊勢連合”の文字入り。
と、誰が見ても分かる気合の入った暴走族でございました。
高校1年生くらいの年齢でしたが学校には行っている様ではなく、
働いているようでした。
夕方になると爆音を轟かして出動する彼。
深夜遅くに帰ってくるんですが、
彼は何時もアパートから離れた所でバイクを止め、
エンジン音が響かないようにそ~っと帰って来るんです。
案外良いやつなんだなぁ~なんて思っていたら、
同じアパートの住人に彼にとって頭の上がらない人が住んでいるらしく、
その人に気を使っての行動だったようです。
理由はどうあれ、
バイクの音で迷惑はありませんでしたし、
すれ違った時に”こんにちは”と挨拶しても、
”こんにちは”と返してくれていました。
そんなある日、
部屋でお茶を飲んでいると誰かが僕の部屋のドアを叩きました。
ドアを開けるとそこには伊勢連合の彼が立っていました。
しかも、
目が少しトロ~ンとしていて明らかに普通じゃない。
酔っているのか?
彼は少しふらつきながら、
「すいません、ボンドを貸してもらえますか?」
と言って来ました。
彼の吐く息はとてもシンナー臭く、
ニッと笑った歯は真っ黒。
なんともはや・・・
あいにく僕の部屋にはボンドはありません。
僕はかまととぶって、
「ちょっとまってて」と部屋の奥に引っ込み、
木工用ボンドを手に戻ってきて、
「これで良い?」と聞きました。
彼は、
「それだと付かないからいいです。」
と、帰ってゆきました。
色々理由があっての10代の一人暮らしであろう彼、
まだまだ子供でしたから、
シンナーで真っ黒になった歯を見て、
何故か僕は落ち込んでしまいました。
そのあと飲んだ、
飲みさしのお茶はとても苦かった
そんな一人暮らし。
僕は駅前の喫茶店でアルバイトをしていました。
給仕の仕事をするのは初めてで、
店のユニフォームを着るのも初めて。
ストライプのシャツに黒いパンツ。
それに蝶ネクタイを着けるんですがそのネクタイ、
あらかじめ蝶の形になっているものではなく蝶の形に結うタイプのもの。
普通のネクタイも締めたことないのにいきなりの蝶ネクタイ。
気が付くと蝶が立て向いちゃってて、
マスターによく注意されていました。
アルバイト初日、
初めてお客さんにコーヒーを出す時、
ソーサーにカップを載せてテーブルに置こうとしたら、
手が震えちゃって、
カップがカチャカチャカチャと激しいい音をたて、
ソーサーにコーヒーが溜まってしまいあえなく入れ直し。
カウンター内でカップや皿を洗っていると、
つるっと滑ってガチャーン。
初日でカップを割ってしまいました。
おまけに、
他のバイトは皆10代の年下ばかりで、
年上の僕が失敗ばかりしているのがとても恥ずかしかった。
まぁ、初日ってのは色んな所に力が入っちゃうから、
身体が思うように動かないんですよね。
だから、もうクタクタ。
なんとも散々なアルバイト初日でしたが、
日を追うごとに仕事に慣れ、
他のバイト君たちとも仲良くなりました。
慣れてくると色々な物が見えてくる。
店には有線放送が流れていて、
そこに曲のリクエストすると流してくれるのを知り、
暇さえあれば有線放送にリクエストをしていました。
リクエストした曲を聴きながらぼんやりメニューを見ていると、
飲み物の欄に”アパッチ”と書いてあるを見つけました。
その喫茶店では、
賄いはメニューから軽食とドリンクを1つづつ選べたので、
僕はその”アパッチ”なるものを注文してみました。
出されたのは、
熱くボイルされたコカコーラ。
アパッチとはホットコーラのことでした。
他にも、
”キューピッド”なるものがありました。
それを注文すると、
メロンソーダとカルピスとコーラを順番に注ぎ、
外側からみるとそれぞれが混ざらず3層になっているものが出てきました。
それらはどちらも美味しくなくて、
僕が働いてる間注文される事はありませんでした。
あと、
メニューの中で一番気になったのが、
紅茶の欄にあった、
”アップルクイーンティー”なるもの。
その頃、紅茶の事なんて全く知りませんでしたから、
紅茶なのに林檎の味がして、
おまけに女王だなんて!
しかもそれだけ値段が50円高かった。
僕の頭の中には、
金髪の髪を高く盛り上げ、
とてもゴージャスなドレスを纏った女王が片手にティーカップ、
もう片手に林檎を持って微笑んでる姿がチラつき、
きっととんでもなく美味しいんだろ~なぁ~
と、妄想を膨らませていました。
そして実際に飲んでみたら・・・
何のことは無い林檎風味の紅茶。
想像だけにしとけば良かったと思ってしまった、
味覚に情緒を持ち込めない苦い僕でありました。
ある日、
残り1杯分になったアップルクイーンティーの缶を貰い、
アパートで食後に飲もうと夜道を自転車で走っていると・・・
線路の脇に工事中の場所がありました。
そこは道の8割が1mほど掘り起こされ、
通り抜けるには足元を気にしなければなりませんでした。
その1mほど掘り起こされた所に1台のバイクが落ちていました。
そしてその横に男がひっくり返っています。
僕はビックリして駆け寄り、
「大丈夫?」と訪ねると、
その男はだいぶ酔っているらしく大虎状態。
よく見るとそれは僕のアパートに住んでいる伊勢連合の彼でした。
彼は酔っ払ってバイクごと穴に落ちたようです。
足元もおぼつか無いゆえ、
バイクを起こす事も出来ない。
彼は偉そうに「バイクを出すのを手伝え!」と言ってきて、
カチンと来た僕は、
「偉そうに言うな!しっかりしろっ!」
と怒鳴ってしまいました。
すると彼は、
「はい・・・」
と、急にしおらしくなりました。
何とかバイクを穴から出し、
「バイクはここに置いて明日取りに来たほうが良い。
絶対乗って帰ったらあかんよ!」
と言うと、
「彼はわかった・・・」
と言ってうなずきました。
彼と別れ自転車で1分ほど走っていると、
後方で爆音が轟き、
彼は夜の暗闇に走り去ってしまいました。
その夜、
貰ってきたアップルクイーンティーを入れて飲みましたが、
酸化していたせいか、
甘いはずの紅茶は少し苦かった。
そのアップルクイーンティーの缶、
今でも小銭入れにして我が家にあります。
その缶を見るたび甘い思い出や苦い思い出が甦る。
苦い思い出は砂糖を多めに入れて飲み干したい僕に、
今日もお付き合い下さってありがとうございました。
こちらの生き物達はちょっと苦いかもしれませんので、
甘い目で見てやって下さいませ~
↓
ダーク・ブランコ Dark Blanco
赤いスイートピー 松田聖子
久々の雨にシットリ濡れる奈良県。
昨日は気温が25℃もあり、
もう寒さとはオサラバだと思ったんですが、
今日はグッと下がって16度。
久々の雨は久々の寒さも連れて来ました。
でも最近、
そこら辺がカラカラに乾いていましたから、
この雨はかなりの潤い効果。
雨しずくが垂れる木々や草花はとても気持ちよさげです。
昨日、
知らん振りを決め込んで放置していた雑草まみれの庭を、
ようやく重い腰を上げて草引きをしました。
土がカラカラに乾いた状態で草引きをするのは、
草の根がとても抜けずらいので適さないんですが、
やり始めると止まらない。
地面に四つんばいになり無心に草をひく。
雑草の下は、
ダンゴ虫や、てんとう虫、名前の知らない小さな甲虫や、
何の幼虫か分からないイモ虫、
ちっちゃな蛾や蜘蛛などが楽しげに集っています。
そんなバグズライフを進撃の巨人よろしく破壊する僕。
まぁ、彼らを頭から食べたりはしませんけど、
虫からすれば晴天の霹靂。
飛び去るもの、
土に潜るもの、
攻撃してくるもの。
果敢にうなじを攻撃されても赤く腫れるだけで、
死んだりはしない僕のブログにようこそ。
掃除を終えた庭を何度も見直して満足にうなずく僕ですが、
今日も少しお付き合い下さいませ。
昔々、
大学に入り憧れの一人暮らしを始めた僕。
水周りが難だらけのアパートに住んでいましたが、
それはそれでとても新鮮で楽しい生活でした。
しばらくして、
近所のアパートに住んでいる他府県から来た同じ大学の友達も出来、
互いの部屋を行き来することで他所の文化を多く学びました。
そのおんぼろアパートには学生の他にも色々な人が住んでいました。
その中に僕よりもかなり若い男が独りで住んでいました。
彼のスタイルは、
頭はパンチパーマ&リーゼントで剃り込み入り、
眉毛は剃りすぎて確認不能。
服装は真っ白なつなぎ服で、
背中には”伊勢連合”の文字入り。
と、誰が見ても分かる気合の入った暴走族でございました。
高校1年生くらいの年齢でしたが学校には行っている様ではなく、
働いているようでした。
夕方になると爆音を轟かして出動する彼。
深夜遅くに帰ってくるんですが、
彼は何時もアパートから離れた所でバイクを止め、
エンジン音が響かないようにそ~っと帰って来るんです。
案外良いやつなんだなぁ~なんて思っていたら、
同じアパートの住人に彼にとって頭の上がらない人が住んでいるらしく、
その人に気を使っての行動だったようです。
理由はどうあれ、
バイクの音で迷惑はありませんでしたし、
すれ違った時に”こんにちは”と挨拶しても、
”こんにちは”と返してくれていました。
そんなある日、
部屋でお茶を飲んでいると誰かが僕の部屋のドアを叩きました。
ドアを開けるとそこには伊勢連合の彼が立っていました。
しかも、
目が少しトロ~ンとしていて明らかに普通じゃない。
酔っているのか?
彼は少しふらつきながら、
「すいません、ボンドを貸してもらえますか?」
と言って来ました。
彼の吐く息はとてもシンナー臭く、
ニッと笑った歯は真っ黒。
なんともはや・・・
あいにく僕の部屋にはボンドはありません。
僕はかまととぶって、
「ちょっとまってて」と部屋の奥に引っ込み、
木工用ボンドを手に戻ってきて、
「これで良い?」と聞きました。
彼は、
「それだと付かないからいいです。」
と、帰ってゆきました。
色々理由があっての10代の一人暮らしであろう彼、
まだまだ子供でしたから、
シンナーで真っ黒になった歯を見て、
何故か僕は落ち込んでしまいました。
そのあと飲んだ、
飲みさしのお茶はとても苦かった
そんな一人暮らし。
僕は駅前の喫茶店でアルバイトをしていました。
給仕の仕事をするのは初めてで、
店のユニフォームを着るのも初めて。
ストライプのシャツに黒いパンツ。
それに蝶ネクタイを着けるんですがそのネクタイ、
あらかじめ蝶の形になっているものではなく蝶の形に結うタイプのもの。
普通のネクタイも締めたことないのにいきなりの蝶ネクタイ。
気が付くと蝶が立て向いちゃってて、
マスターによく注意されていました。
アルバイト初日、
初めてお客さんにコーヒーを出す時、
ソーサーにカップを載せてテーブルに置こうとしたら、
手が震えちゃって、
カップがカチャカチャカチャと激しいい音をたて、
ソーサーにコーヒーが溜まってしまいあえなく入れ直し。
カウンター内でカップや皿を洗っていると、
つるっと滑ってガチャーン。
初日でカップを割ってしまいました。
おまけに、
他のバイトは皆10代の年下ばかりで、
年上の僕が失敗ばかりしているのがとても恥ずかしかった。
まぁ、初日ってのは色んな所に力が入っちゃうから、
身体が思うように動かないんですよね。
だから、もうクタクタ。
なんとも散々なアルバイト初日でしたが、
日を追うごとに仕事に慣れ、
他のバイト君たちとも仲良くなりました。
慣れてくると色々な物が見えてくる。
店には有線放送が流れていて、
そこに曲のリクエストすると流してくれるのを知り、
暇さえあれば有線放送にリクエストをしていました。
リクエストした曲を聴きながらぼんやりメニューを見ていると、
飲み物の欄に”アパッチ”と書いてあるを見つけました。
その喫茶店では、
賄いはメニューから軽食とドリンクを1つづつ選べたので、
僕はその”アパッチ”なるものを注文してみました。
出されたのは、
熱くボイルされたコカコーラ。
アパッチとはホットコーラのことでした。
他にも、
”キューピッド”なるものがありました。
それを注文すると、
メロンソーダとカルピスとコーラを順番に注ぎ、
外側からみるとそれぞれが混ざらず3層になっているものが出てきました。
それらはどちらも美味しくなくて、
僕が働いてる間注文される事はありませんでした。
あと、
メニューの中で一番気になったのが、
紅茶の欄にあった、
”アップルクイーンティー”なるもの。
その頃、紅茶の事なんて全く知りませんでしたから、
紅茶なのに林檎の味がして、
おまけに女王だなんて!
しかもそれだけ値段が50円高かった。
僕の頭の中には、
金髪の髪を高く盛り上げ、
とてもゴージャスなドレスを纏った女王が片手にティーカップ、
もう片手に林檎を持って微笑んでる姿がチラつき、
きっととんでもなく美味しいんだろ~なぁ~
と、妄想を膨らませていました。
そして実際に飲んでみたら・・・
何のことは無い林檎風味の紅茶。
想像だけにしとけば良かったと思ってしまった、
味覚に情緒を持ち込めない苦い僕でありました。
ある日、
残り1杯分になったアップルクイーンティーの缶を貰い、
アパートで食後に飲もうと夜道を自転車で走っていると・・・
線路の脇に工事中の場所がありました。
そこは道の8割が1mほど掘り起こされ、
通り抜けるには足元を気にしなければなりませんでした。
その1mほど掘り起こされた所に1台のバイクが落ちていました。
そしてその横に男がひっくり返っています。
僕はビックリして駆け寄り、
「大丈夫?」と訪ねると、
その男はだいぶ酔っているらしく大虎状態。
よく見るとそれは僕のアパートに住んでいる伊勢連合の彼でした。
彼は酔っ払ってバイクごと穴に落ちたようです。
足元もおぼつか無いゆえ、
バイクを起こす事も出来ない。
彼は偉そうに「バイクを出すのを手伝え!」と言ってきて、
カチンと来た僕は、
「偉そうに言うな!しっかりしろっ!」
と怒鳴ってしまいました。
すると彼は、
「はい・・・」
と、急にしおらしくなりました。
何とかバイクを穴から出し、
「バイクはここに置いて明日取りに来たほうが良い。
絶対乗って帰ったらあかんよ!」
と言うと、
「彼はわかった・・・」
と言ってうなずきました。
彼と別れ自転車で1分ほど走っていると、
後方で爆音が轟き、
彼は夜の暗闇に走り去ってしまいました。
その夜、
貰ってきたアップルクイーンティーを入れて飲みましたが、
酸化していたせいか、
甘いはずの紅茶は少し苦かった。
そのアップルクイーンティーの缶、
今でも小銭入れにして我が家にあります。
その缶を見るたび甘い思い出や苦い思い出が甦る。
苦い思い出は砂糖を多めに入れて飲み干したい僕に、
今日もお付き合い下さってありがとうございました。
こちらの生き物達はちょっと苦いかもしれませんので、
甘い目で見てやって下さいませ~
↓
ダーク・ブランコ Dark Blanco
赤いスイートピー 松田聖子
Excelentes fotografías, muy bellas.
返信削除Aunque la traducción de la historia no es muy buena, creo que la he podido entender en su mayoría.
He tenido unos días de vacaciones y siempre se está mejor físicamente y anímicamente.
Un abrazo.
Hola Balamgo!
削除Muchas gracias por su buen comentario!
Escribí el Cuando empecé a vivir sola por primera vez.
A veces recuerdo el chico malo que vivía al lado de mi habitación ese tiempo.
Podría estar recibiendo de unas buenas vacaciones es la buena vida.
Gracias siempre!
Un abrazo.