2012/10/19

靴下の男の子





こんにちは。
ここ最近降り続いた雨で気温が一気に下がり、
すっかり、ヒンヤリな今日この頃。
そろそろ着る物に獣の毛を取り入れなければ・・・
冬服を引っ張り出し、
順に洋服を見てゆくと色々と思い出がよみがえります。
このコートを着てる時に喧嘩したよなぁ~
このジャケットを着た時は道で転んだよな~
このセーターを着た時はどうしたっけ?
あっ・・・(食べこぼしのシミを見付けて)
どうやら食事に行ったらしい・・・
ベンジンで叩いたって、消せないあんな事やこんな事。
何時かは良い思い出のシミになるのかなと、
ベンジン片手に物思い・・・
そんなベンジントリップ寸前の僕のブログですが、
今日も少しお付き合いくださいませ~























寒い時期になると、
あぁ~僕も歳をとったんだな~
と、実感することがあります。
子供の頃、寒い朝はいつまででも眠れていたんですが、
今じゃ寒かろうが、
睡眠不足だろうが、
目が覚めてしまう。
布団から出たくはないけど、
横になっているのがしんどい・・・
子供の頃は何時まででも寝ていれたのになぁ~
などとブツブツ言いながら顔を洗いに行く毎日を送っています。

小学生の頃、冬の寒い朝がつらくて、
いつもキリギリまで布団から出れすにうだうだ・・・
で、結局大慌てで身支度をする羽目になるんですが、
そこで毎朝困る事がありました。
シャツを着てパンツを穿いて次に靴下なんですが、
ここで必ず足物だけに足止めを食らいます。
靴下を入れてある箪笥があり、
その引き出しの中には大量の靴下が入っているんですが、
親指部分に穴が開いていたり、
かかとが透けて生かかとが覗いてしまったり、
ゴムがのびのびですぐにずり下がってしまったりと、
これまた足物だけに、満足いく靴下が見つからない。

あの頃の小学生は皆が大体が半ズボン生活。
よっぽど寒くならないと長ズボンを穿かなかったんですよね。
だから靴下の色や刺繍や長さが大変重要で御座いました。


確か車の刺繍が入ってたあの靴下は良い状態で履けたはずなのに、
しつこい様ですがこれまた足物だけに、
一足先に兄に履かれてしまったりと、
履ける靴下不足に悩ませられた少年時代でございます。






















ようやく見つけ出した靴下を履いてみると、
膝まで届くほどの長い靴下(超ハイソックス)・・・
これじゃあ”浅丘めぐみ”じゃないかっ!
大体なんでこんな女の子が履くような長い靴下が、
男ばっかの家にあるのかとても謎でございました。
しょうがなく長い部分を少し折りたたむんですが、
なんか変なんですよね~
そういうのが気になるお年頃でございます。
そこで、
今日一日の間で靴を脱ぐシチュエーションがあるだろうかと、
ザッと考えてみて、
今日は何が何でも靴を脱がない!と決め、
屈辱の親指部分穴あき靴下を履いて学校へ行く事に決定。

学校に着いて上履きに履き替える時も、
誰にも見られないように素早く履き替え、
何食わぬ顔で普通靴下族の振りをしていると、
そんな時に限って友達が、
”家に遊びに来いよ~”
なんて誘って来る。
何人かでその友達の家に遊びに行くらしく、
断ると付き合いが悪!いなんて言われかねません。
しょうがなく行くんですが、
やっぱり靴下の穴が恥ずかしいんですよね。
だから友達の家に上がる時、
素早く靴下の穴が開いた部分をつまんで引っ張り、
足の親指の付け根に持って行き、
足の指でじゃんけんのグーをする感じで穴の部分を挟み、
これまた何食わぬ顔で普通の靴下族を装う僕。
が、何時の間にやら気を抜いてそんな事も忘れてしまい、
友達に”靴下穴あいてんで~”
と、靴下穴あき族という身元がばれてしまう・・・

早く家に帰りたい気持ちでいっぱいの放課後でございました。



























のびのびゴムのずり落ち靴下を輪ゴムで止めて誤魔化したり、
片方だけ穴が開いた靴下どうしを1足として、
絵柄が違うのをばれないようにそこを折りたたんだり、
不ぞろいの絵柄部分を内側に来るように履いてごまかしたり・・・
そんなある日ソックタッチ成るものが販売され、
家の靴下事情を一変させてくれましたね~
単に足に糊を付けて靴下を貼り付けるだけだったんですが、
僕にはソックタッチの小さな小瓶が、
魔法の小瓶に見えて仕方がありませんでしたね~

ボタンの取れてるポケットに、
汚れて丸めたハンカチを突っ込んでいる。
服の袖は拭いた鼻水でカピカピだった洟垂れ小僧だったけど、
あの頃は靴下だけは何故か特別だったんですよね~

今、僕の家の箪笥の引き出しに大量にある靴下達は、
穴も開いてないし、
ゴムも伸びてない。
もう、輪ゴムも要らないし、
ソックタッチも要らなくなりましたとさ。












年下の男の子 キャンディーズ



6 件のコメント:

  1. Fantastic photos and artistic gaze

    Greetings

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    1. Szanowny Zatoichi,
      Dziękuję bardzo za poświęcony czas na tym blogu!
      Jestem szczęśliwy, bardzo dobre komentarze! !
      Pozdrawiam ^ ^

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  2. Interesante.Un placer visitar tu espacio. Te envío un cordial saludo deseándote un buen día.

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    1. Querido Bruno Darwin
      Bienvenidos aquí, tuve el placer de su visita!
      Gracias por sus atinados comentarios ^ ^
      Espero que hoy es un buen día para ti

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  3. Seguimos conociendo personas, ambientes y costumbres del Japón gracias a tus fotografías.
    Un abrazo.

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    1. Querido balamgo
      Gracias por tu comentario!
      Tengo el honor de conocer japonesa para usted!
      Gracias por su interés en mí y Japón ^ ^

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