2013/02/14

マドンナなりのララバイ






こんにちは。
花粉だの、確定申告だの、税金だのと、
いやいやでも春の訪れを予感せざる終えない今日この頃。
ハァ~ッ・・・
今年は花粉に混じって新たなものも混じるそうで、
まったく世の中ってのは、
良くなる為なら人に犠牲を強いたって構わないんでしょうね~
便利なパソコンも、
便利なスマートフォンも、
便利な公共のシステムも、
僕を悩ますばかり。
最近、僕がよく行くレンタルDVDショップの借りる時の受付、
店員が受け付けしてくれるのは一つだけで、
後は全部セルフレジ。
DVDを借りる為には機械相手に自分でレジをしなければなりません。
しかもかなりの回数のボタンを押さなければならない。
お客さんが自分でレジをしてる間に、店員は別の仕事が出来る訳です。
これは便利ですよね~
店員が・・・。
昔のレンタルビデオショップの店員なんかは、
愛想もプロ意識も無いとんでもない方達ばかりでしたから、
客はお金を払って怒りを買って帰ることばかり。
あの頃の僕なら、このセルフレジも納得できたでしょうが、
今のセルフレジ化にはがっかりです。
高齢化して行く世の中に反して、
世間はまるで違う価値観を提示するばかり。
そのDVDショップで一つしかない店員が居る受付で、
店員の若い女性が、非常に冷たくつっけんどんな接客を、
客のおじいさんにしているのを見て、
近い未来の自分を見るようで、
なんだか落ち込んでしまいました。
一人しかそこに置かないなら、
3人分の給料を払ってでも、
最高の一人を置くべきです。
そんな、
云ってる間にアラウンドジジイになってしまう中年の独り言。
今日も少しだけお付き合いくださいませ~
























若い頃は足しげくレンタルビデオショップに通っていました。
ついつい物を溜め込んでしまう、所有癖のある僕ですが、
僕が若い頃の映画のビデオってとても高かった。
その頃、映画のビデオは一本が1万円以上していました。
なのでいくら無愛想な店員しか居なくても、
近所のレンタルビデオ屋に行くしかなかった。
しかし音楽のCDであれば買うことが出来ました。
あの当時で国内盤で3200円、
輸入盤で1800~2000円ぐらい。
これくらいなら好きなミュージシャンのCDを、
レンタルしなくても買うことができます。

僕が大学1年の頃に生まれて初めて買ったCDが、
マドンナのトゥルーー・ブルーというアルバムでした。
マドンナが日本で最初に話題になったのは、
ライク・ア・ヴァージンの頃。
その頃のマドンナにはちっとも興味が湧かず、
オレたちひょうきん族の太平シローがものまねしていた、
マドンナの方がお気に入りでございました。
アメリカではその当時のマドンナの独特なパンク風?ファッションが若者に受け、
ワナビーズなる小さなブームが起こっていました。
その人気を得ていたファッションを長い髪の毛と共にバッサリ切り落とし、
ブロンドのショートヘヤーでパッチリメイク。
シンプルな装いと、シンプルな楽曲で発表されたトゥルー・ブルー。
あれよあれよと言う間に大ヒットでございました。
その頃、僕はまだCDプレーヤーを持っていませんでした。
なので友達にカセットテープに録音してもらい、
下宿のボロアパートでそれを一日中聞いておりました。
それまで洋楽は殆ど聞いていなかったので、
日本には無い新しい音楽にどんどんのめりこんで行きました。
そんな時、
マドンナが大阪でコンサートをする為来日する事になりました!
その頃、僕は大学の為に三重県の田舎に住んでいました。
話題のマドンナの初来日公演ですから、
あっという間にチケットは完売。
三重県の田んぼの真ん中で、
なんとも悔しくてジリジリしておりましたら、
その当時、僕の友達がアルバイトでコンサートの警備をしていまして、
マドンナの大阪公演の警備をするから、
よかったら俺の変わりに行く?
と、言ってくれたんです。
もう、二つ返事でOKでございます。
時は1987年6月14日
うら若き19歳の夏でございます。






















コンサートの警備と言っても警備するだけではなく、
会場のセッティングなども
警備員たちでやらなければならないらしく、
夕方に始まるコンサートでも、集合は結構早朝だったりします。
三重の田舎から早朝の大阪なんて、
行商のおばあちゃんより早く電車に乗らないといけないので、
前日に奈良のその友達の家に泊めてもらい、
そこからコンサート会場に行きました。
場所は今は無くなってしまった大阪球場。
(現在なんばパーク)
最初の点呼で友達の名前で返事をし、
”おやっ?
という顔をされましたが、なんとかくスルー。
若干のヒヤヒヤ感でした。
さて、僕の仕事は会場の椅子並べ。
大阪球場に来るのも初めてだし、
マウンドに立つのも初めて。
野球は好きではありませんでしたが、
やっぱり嬉しいし、興奮もする。
僕が椅子を並べてる遥か向こうにステージがあり、
外国人のスタッフが、色々とセッティングをしているのが小さく見える。
その時、一緒に椅子を並べていた警備仲間が、
あっ、マドンナが出てきた!
と教えてくれました。
見ると向こうに小さく見えるステージに、
これまた小さな白いものがチラッと動いている。
あんな小さな白い点がマドンナだど分かるなんて、
あんたはアフリカの平原育ちなの?
僕は一気に舞い上がり、
持ち場を離れればきっとドヤされるだろうし、
下手して名前を偽ってるのがバレたら、ここから放り出されるかもしれないんだけど、
足はマドンナがいるステージに向けて駆け出していました。




























ステージ上には、ブロンドへヤーに黒いサングラス、
黒い革ジャンに、黒くタイトなパンツ姿の小さなマドンナが、
ちょこんと座っており、
スタッフと楽しげに談笑しておりました。
僕はくしゃくしゃの髪の毛にスタッフTシャツ、
穴の開いたジーンズに汚いスニーカー姿で、
ステージのマドンナを見上げながら立ち竦んでおりました。
憧れのマドンナが数メートル先に座っていて、
僕の瞳に映っているんです。
僕が感動に浸っておりますと、
僕の視線に気づいたマドンナが、僕の方を見ました。
マドンナはサングラスをしていましたが、
僕とマドンナはお互いに見つめあう形になりました。
ほんの数秒の出来事でしたが、
とても長く幸せな数秒間でございました。
その後の僕は夢見心地で椅子を並べに戻りました。
幸いにも上の人に見つかることも無く、
日は暮れ初め、コンサートが始まりました。






























コンサートは無事終りました。
ほぼ警備そっちのけでコンサートを観ていた僕は、
かなりの充実感に包まれておりました。
その時のコンサートのスポンサーは三菱。
当時テレビでは、三菱のHi-Fiビデオのコマーシャルに、マドンナが出演していました。
コンサート会場にも至る所に三菱ビデオの巨大なポスターが貼られておりました。
もちろんマドンナが大きく写っております。
僕、休憩時間の合間にこっそりとそこへ行き、
こっそりと巨大なポスターを2枚頂いちゃいました・・・
巻いて持って帰るわけにも行かず泣く泣く折りたたみましたが、
幸せいっぱいで三重の田舎に帰って行きました。




























そして四半世紀後の今、
マドンナは今だ歌っております。
あの当時のような、熱狂的な気持ちはもう湧きませんが、
新しいアルバムが出たら買ってしまう。
随分前、ある音楽雑誌でマドンナは、
”世界のファンを自分のお母さんにしようとしている。”
と言うのを読んだことがあります。
マドンナが色々な浮名を流したり、
ヌード写真集を出版したりと、
話題に尽きなかった頃の記事ですが、
もし、
自分の恋人がこんな事をすれば愛想を尽かして別れてしまうけど、
自分の娘なら、
またこんな事してっ!
と、怒りはするけど、愛想は尽かさない。
ほんと、しょうがないなぁ~と、
許してしまう。
確かに、僕にもそんな感情があるかもしれない。
今だ、五十ウン歳でチアガールのかっこしてみたりするマドンナ。
最新のアルバムはあんまり売れてないし、
若い恋人とも未だに浮名を流してる。
ほっぺたの辺りが激しくやばくなってきてる、
僕より9歳年上の彼女ですが、
ファンを止めようとは思わない。
まったく、しょうがないな~って、気持ちになってしまう。

あぁ~
できるのなら~

小さな子供の昔に帰って
熱い胸にあまえさせてあげたくなる。
そんな所有癖の母心・・・















マドンナたちのララバイ 岩崎宏美






8 件のコメント:

  1. Son unas fotografías especialmente buenas. Las de los pájaros están soberbias, me han encantado. En las otras seguimos viendo gracias a ti, la gente en su rutina diaria, y aspectos sobre el medio rural.
    Un abrazo.

    返信削除
    返信
    1. Querido balamgo,
      Muchas gracias por sus amables comentarios.
      Es difícil tomar fotografías de aves.
      Porque no tengo un teleobjetivo.
      Sin embargo, algunos pájaros me dio un poco de confianza.
      Espero que ahora se acerca la primavera, incluso en las zonas rurales.
      Gracias por siempre su visita!
      Un abrazo.

      削除
  2. 好ちゃんやで2/14/2013

    今でも喜んでもらえててうれしかーです!

    返信削除
    返信
    1. 好ちゃん、
      コメントありがとう!
      あなたの気遣いには、何時も感謝しています。
      なので、
      次回のマドンナのライブチケットも、宜しくお願いしますね!^^
      来日すればだけど・・・

      削除
  3. Unas fotografía muy hermosas.
    Un abrazo.

    返信削除
    返信
    1. Querido laisladelaquietud
      Gracias por el comentario!
      Agradezco todo el tiempo!
      Un abrazo.

      削除
  4. Ah, tori to mushi no shashin totemo omoshirokatta!!! nihon no fuyu wa totemo samuikedo kireidesu!!! datte, sakura wa mierundesuyo!!!!! SaLu2

    返信削除
    返信
    1. Konnichiwa Xim!
      Komento wo doumoarigatou!
      Nihon wa imaga ichiban samuidesu.
      Dakedo sakura ga saitara fuyuga owarimasu.
      Bokuwa hayaku sakura no shashin wo toritai.
      Mousukosi no shinbou desu.
      Itumo arigatou!
      SsLu2

      削除