2012/12/28

時の透きゆくままに






こんにちは。

正月がもうそこの角まで来ています。
なのに僕の家の廊下にはホコリの玉がコロコロ転がっていて、
窓ガラスを最後に拭いたのは何時だったか思い出す事ができません。
寒すぎるんですよね~
こんなに寒い日に廊下の水拭きなんか出来ませんし、
窓ガラスだって内側だけなら拭いてもいいかな・・・な程度。
一人もんってダメですよね~
日本が南半球にあったらよかったのになぁ~
年末が夏なら進んで掃除しちゃうのに!
などと、何もしないヤツほどこう言う事を言うんですよね~
誰かが我が家に来るとなれば、気合も入って掃除するんですが、
僕が出向くほうなんで、
我が家を訪ねて来るのは正月だけ。
その正月とは今年で46年目の付き合いですから、
いまさら掃除する間柄でもないかな・・・・

思考回路にまでホコリが積もって、
正月の意味すら分からなくなって来ている僕のブログにようこそ!
今年最後の私のブログですが、
キンチョーサッサ片手に今日も少しお付き合いくださいませ~































今は正月に対して思い入れも何も無くなってしまった、
ただのカサカサ中年ですが、
子供の頃の正月はやっぱり楽しいものでした。
おせち料理に関しては御多分に洩れず、
子供の僕の気分をげんなりさせるだけの代物で、
TVコマーシャルの、
”お節もいいけどカレーもね!”
に大きく共感していました。
その頃の僕の正月の楽しみは、深夜に行く初参りでした。
普段は10時ぐらいになれば寝かされていたのに、
元旦の日は夜更かしOKで、しかも外へ出かけられる!
おっさんになってしまった今では、
村の鎮守の神社にお参りするので十分なんですが、
子供の僕にとって初詣はイコール祭りな思考ででした。
だから大きな神社に行けば夜店があって何か買ってもらえるかも!と言う、
これまたご御多分に洩れない子供でありました。
奈良県に住む僕の家から車で20分ぐらいの所に、
有名な大神神社(おおみわじんじゃ)があります。
父親はそこの神社が好きでしたから、
毎年そこへ連れて行ってくれました。
大きな大社ですから参拝者もどっさり来ます。
だから神社周辺は車の大渋滞。
20分で行ける所に1時間近くかかってしまいます。
おまけに周辺の駐車場は普段はただの空き地の癖に、
その時は駐車料金1000円の横暴ぶり。
粗大ごみの日にテレビを拾って来て修理する僕の父親が、
そんな高い駐車料金を払う訳はありません。
渋滞をさけ裏道を通り、
神社から離れた山際に車を止め、
そこから徒歩で明かりも何も無い真っ暗な山之辺の道を20分位かけて、
大神神社の裏口を目指したもんです。
いざ着いてもお参りはするものの、
おみくじ位はさせてくれますが、
夜店でおねだりしても、けちな父親が何かを買ってくれる事はまず無く、
結局、帰りの車の中で初ふて寝でございましたね~



































僕が子供の頃、父親は休みになると、
僕と兄を車であても無くドライブに連れ出してくれました。
目的は特に無く、ただ車を走らせるだけですから、
山に囲まれた奈良県、すぐに山の中に入ってしまいます。
山道をドライブしていますと、
小さな寺があったり、
寂びれた神社があったり、
山の斜面に古墳が口を開けていたりして、
そんなところをただ散策する。
そんな休日が我が家では常になっていました。
兄が高校生になった時点で、
そのドライブには参加しなくなってしまいましたが、
僕は父親に付き合い続けました。
山道に車を止め、
道無き山に分け入って、あても無く森を歩いていると、
以外に大きな滝を見つけたり、
雑草がうっそうと茂る中に、随分昔に廃村になったのか、
朽ちた家々を見付けたりもしました。
その空き家の戸は既に破れていて、
家の中に入ってみると、たまに家財が少し残っていたりします。
床の上に埃まみれの写真が散らばっていたりして、
薄気味悪いけど、何だか切ないなぁ~
なんて、一人でシュンとしてると、
バーーーン!!
と大きな音がして僕はびっくりして飛び上がってしまいました。
父親がその空き家の壁に石をぶつけて僕を驚かしたんです。
僕のおびえた顔を見て大笑いする父親。
父親ってやつは・・・

父親とのドライブは不定期ながらも、
父親が死ぬまで続いていました。
僕が30歳ぐらいの時、
久し振りに僕が運転する車で父親と山道をドライブしていましたら、
山の斜面に薄いピンク色の綺麗なゆりの花が咲いていました。
花が好きだった父親が欲しそうにしていたので、
僕が採取する事に。
でもそのゆりの花が咲いている斜面は飛び移らないといけない場所。
失敗すると2メートル下の沢に落ちてしまいます。
自分が立っているところからその斜面までは、
これまた2メートルほどあります。
余裕、余裕で何も考えず斜面のゆりの花めがけてジャンプ!
が、運動不足の30歳。
見事に2メートル下の沢に落下してしまいました。
後頭部をしこたま打ち付けた僕を見て、
父親がかなり驚いたようで、
その時やっとあの時の仕返しできたな~と、
沢の底からあせる父をボ~っと見上げていました。
ふと気が付くと、
泥だらけの僕の右手はゆりの花をしっかり握っていて、
あの状況でどうやってゆりの花をつかんだのか、
その時の記憶はまったく思い出せないんですよね~
































今、写真を撮りに山へ車を走らせてしまうのは、
あの頃の影響なんでしょうね。
山の中には、
あの頃父親と訪れた時と今でも変わらない風景があったりします。
何十年経っても記憶の中の風景と、
現実に残っている風景が重なった時、
時は透けてあの頃と繋がっているのかもしれませんね。











今年一年、
大変お世話になりました。
ここに訪れてくれた方々、
実生活でお世話になった方々、
皆様には物凄く感謝しております。
お体に気をつけて、
良い年をお迎えください!!
 それでは、
来年もよろしくお願い致します~




Thank you so much for visiting my blog this year.
I hope 2013 is a good year to everyone! !
I'll see you next year!



Muchas gracias por visitar mi blog este año.
Espero que el 2013 es un buen año para todos! !
Nos vemos el próximo año!



Большое вам спасибо за посещение моего блога в этом году.
Я надеюсь, что 2013 год является хорошим годом для всех! !
Увидимся в следующем году!



Vielen Dank für Ihren Besuch auf meiner Blog in diesem Jahr.
Ich hoffe, 2013 wird ein gutes Jahr für alle! !
Ich sehe euch im nächsten Jahr!



Dziękujemy bardzo za odwiedzenie mojego bloga w tym roku.
Mam nadzieję, że 2013 to dobry rok dla wszystkich! !
Do zobaczenia w przyszłym roku!



Terima kasih banyak untuk mengunjungi blog saya tahun ini.
Saya berharap 2013 adalah tahun yang baik untuk semua orang! !
Aku akan melihat Anda tahun depan!



Muito obrigado por visitar o meu blog este ano.
Espero que 2013 seja um bom ano para todos! !
Vejo você no próximo ano!



Grazie mille per aver visitato il mio blog quest'anno.
Mi auguro che il 2013 è un buon anno a tutti! !
Ci vediamo l'anno prossimo



Вялікае вам дзякуй за наведванне майго блога ў гэтым годзе.
Я спадзяюся, што 2013 з'яўляецца добрым годам для ўсіх! !
Убачымся ў наступным годзе!



Велике вам спасибі за відвідування мого блогу в цьому році.
Я сподіваюся, що 2013 рік є хорошим роком для всіх! !
Побачимося в наступному році!



Dank je wel voor het bezoeken van mijn blog dit jaar.
Ik hoop dat 2013 is een goed jaar voor iedereen! !
Ik zie je volgend jaar!



Va multumesc foarte mult pentru vizita blog-ul meu din acest an.
Sper că 2013 este un an bun pentru toată lumea! !
Ne vedem anul viitor!



올해 내 블로그를 방문해 주셔서 정말 감사합니다.
I는 2013 년 모든 사람들에게 좋은 해입니다 바랍니다! !
난 내년에 보자!





doumoarigato!













時の過ぎゆくままに  沢田研二




2012/12/20

シングルメンのかほり





こんにちは。
スルスルと日が過ぎて行き、
今年もあとわずかになってしまいました。
巷はクリスマスだらけで、
聞き覚えのあるクリスマスソングが垂れ流し・・・
歳のせいか、
それらの音楽を聴いても気分はまったく盛り上がりません。
”バレンタインデーにはチョコレート”
なみに定着した、
”クリスマスにフライドチキン”
にも疑問を感じてしまう。
それに、
そもそも24日しか祝わない意味レスにも何だかな~!だし、
そもそもクリスマスって・・・・!!

はぁ~っ、

なんだか身体だけではなく、
心までカサカサしだしてるんでしょうね~
いけない、いけない。
もっと心にも潤いをもたないと!
でもこの時期、
夜の街を一人で歩いている時、
"Have Yourself A Merry Little Christmas"
と言う有名なクリスマスソングが不意に流れてくると、
心の奥が訳もなくウルウルしてしまう・・・
そんな、
オセンチなだけの僕のブログにようこそ。
途中で泣き出してしまうかもしれませんが、
今日も少しお付き合い下さいませ~






















年中ダイエット中の僕。
普段から野菜と果物をしっかり食べているせいか、
去年のダイエット開始以来まったく風邪を引いていません。
不摂生をしていた頃は何時も鼻をズルズルさせていたんですが、
今は風邪のかの字もありません。
おかげで何時も鼻がスースーでございます。
すると色々匂いが僕の鼻にやって来るわけです。
まぁ、
夏に比べると冬は臭いが少ないですけどね。
でも電車の中だと季節は関係なく色々と香ってきます。
お姉ちゃんの香水の香りに、
大お姉さまの防虫剤の香り。
お仕事ご苦労様です~の、おじ様達の華麗な香りや、
お仕事ご苦労様です~の、おじ様の帰りの電車でプチ晩酌のかきピーの香り。
お疲れ様なんだけど・・・

エレベーターで僕と何処かのおじさんが乗り合わせた時、
おじさんの目的階に着いてドアが開いた時に
ブッ、とノイズが・・・
そしておじさんが降りると同時に臭って来るメタン・オナラ臭。

驚いたようにふりむく僕に、
オヤジが知らん顔して
過ぎてゆきま~した~♪



































人が生活するうえで一番臭ってくるところって、
やっぱり便所ですよね。
今時の家庭の便所が臭いなんてのはあんまりないと思いますが・・・

写真を撮る為に山手の小さな村の中を歩いていると、
ツ~ンと臭ってくるポットン臭。
古い家や、下水が来てなかったりで、
今だポットン便所のお家は沢山あります。
強い臭いの記憶は僕を子供の頃へタイムスリップさせます。
 
僕が子供の頃の我が家は幸いにして水洗便所でございました。
ですが、近所に数件ある従兄弟の家は全てポットン便所。
小さい頃はよく従兄弟の家に遊びに行ったり、
そのまま泊めてもらったりしていた僕。
泊まるとなれば避けられないポットン便所。
僕はポットン便所の全てが嫌いでした。
抜けたらどうしよう!と、不安を掻き立てるきしむ床板。
真っ黒い口をあけている便器に演出たっぷりな暗い裸電球。
そして、
細胞レベルで気分が下がるあの臭い・・・
カギも頼りないものしか付いてないし、
もし鍵をかけたらかけたで、何だか怖くなる。
夜に入ったりするとたまに居るカマドウマに、
身の毛のよだつ思いでした。
あの頃の便所には女神なんかは居らず、
便器から手を出すお化けしか居ませんでしたね。
とは言え未だポットン便所のお家は沢山あります。
今の科学であの臭いを完全に消せないもんなんでしょうか。
エコ、エコ言うなら、
下水に変えるほうがはるかにアンエコなんですから、
そう言う事に力を入れて欲しいもんですねっ!
フンとにもぉ~!

























どんな家庭にもその家族の匂いがありますよね。
小さい頃に行ったきり何十年も行ってなかった友達の家。
そこのお父さんが亡くなって、
葬式の手伝いで数十年ぶりにその家に入った時、
小学生の頃に嗅いだ香りと同じ匂いがしていて、
物凄く懐かしくなったことがあります。

僕が匂いを感じないって事が僕の家だという証拠なんですね。
家庭のない僕の家は、はたしてどんな匂いがするんでしょうか?


幸せとは、
クリスマスに欲しかった物をプレゼントされることではなくて、
何時までも変わらないものがそこにある事なのかもしれませんね。

まぁ、そんなものは無いのは分かってるんですが、

呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろ~♪